30.市場経済に欠陥はないのか(その4)
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 11/27(水) 21:40:48  返信も含め全削除

1.競争原理は自然の摂理
我々人類のDNAに書き込まれた競争心の設計図を変更することは出来ない。これは自然界の摂理であって無視することは出来ないのである。これを無視し経済制度を無競争にしたマルクス、レーニンの共産主義の理論は、人間の財産争いを無くそうとした思想は尊敬できるが、財産争いを無競争にした旧ソ連や旧中国の計画経済の大実験は、結局は破綻してしまったのである。生物が進化するために組み込まれた競争遺伝子の作用は、自然の摂理であり無視した付けが廻ってきたのである。

2.競争原理の作用はコントロールできない
 共産主義とは、財産を共有化する主義であり、政府による計画された経済の指示を受けて国民全体が経済活動をする制度をいうが、財産争いを無競争にすると競争遺伝子の作用は、人間関係の上下争いとなって現れた。旧共産圏の地位序列化や権力争いは凄まじいものがあったし、日本においてもオウム教で見られたように財産を教団に寄付し共有化すると、人間の位の序列争いが始まったのである。オウム教では位の地位を上げるためにサリン事件まで起こしてしまった。結局はDNAの競争遺伝子の作用から人類は逃れることはできないのである。

3.市場経済先進国の仕組み
 人類は、どうしてもDNAに組み込まれた競争遺伝子から逃れることができないのであれば、もっと有効に活用する方法がないのであろうか。競争遺伝子を無視すれば国の経済が破綻するのであれば、経済制度は市場経済に頼らなければ成らない。しかし大金持ちと貧乏人ができてしまう。人類は市場経済に代わる経済制度をいまだに見つけていないのである。したがって、当分の間は、欠陥だらけの市場経済制度を利用せざるを得ないのである。そこでこの過激な経済制度を市場経済先進国の欧米は、ビジネスを離れた時点では人間関係をできるだけ水平な人間関係に保ち、ガス抜き状態を作り上げている。これが欧米型民主主義の形態である。


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