42.地球規模のビジネス環境の変化
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 2/19(水) 10:44:33  返信も含め全削除

1.ビジネス文化の環境変化
 近年、日本のビジネス環境がこれほど世界の影響を受ける時代はなかった。日本の高度成長時代は日本の生産物で世界を攻めた時代であり、日本の生産物が世界に出荷された時代であり、世界に日本のビジネス文化を影響させ、日本のビジネス文化が世界に広まった時代でもあった。しかし近年は世界から大きな影響を受ける時代になってしまった。物流に関しては高度な生産財や高度な技術関連は別として、現在は外国製品が洪水のように日本に押し寄せてきている。この点で日本のビジネス文化の発信時代が終わりになり、逆に世界から受信する立場となったのである。しかし、日本のビジネス文化は、旧来型の日本的経営の残骸が残っており、世界のビジネス文化の脅威を感じていながら変革する意欲が足りないのである。これでは日本が力を出せないのは当然であって、政治のせいや景気のせいにしてはいけないのである。

2.日本国内は堤防決壊し洪水に見舞われている
 日本の高度成長時代は、世界各国が関税や輸入制限といったカベがあり、そのカベは厚くて高い頑丈なものであった。特に日本エリアのカベが非常に頑丈なものであった。特に日本のビジネス文化のカベは目に見えないカベで諸外国から大きな怒りの対象であった。当時の輸出入は商社の独壇場であり、外国メーカーとは代理店契約により外国企業が直接参入ができない仕組みとなっていた。そのため、大手商社のみが莫大な利益が入る仕組みになっており、外国メーカーはこの仕組みを日本最大の規制であると称していた。当時の日本エリアのカベは、大きな河川の大堤防の様相でであったのである。その堤防が決壊し従来型のビジネス環境が外国の大洪水に飲み込まれている常態になっている。日本のビジネス環境は、いつのまにか非効率的な生産で世界一の賃金となり、日本人の生産するものは良質であっても世界一のコスト高になってしまったのである。そのため生産拠点を海外に移さざるを得なかった。いわゆる産業空洞化である。産業空洞化は日本自らまねいた現象でもあり、現在の堤防決壊は防ぐ方法がない。いよいよ日本人大失業時代に入ったと見るべきで、このうねりは簡単には抜け出せるものではない。政治や景気の問題だけではないことを国民全部が意識しなければならない。

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