新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 3/5(水) 10:06:38
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1.エリアレス化と地球規模のデフレ現象
日本の景気が悪いのは物価の下落であると言うひとが多い。いわゆるデフレに起因するという説である。それは景気が良ければ物が売れ生産が活発化して経済が拡大する。景気が悪くなると物が売れず市場に物があふれ生産調整に入り経済は停滞する。現在の日本は市場に商品があふれ売れないのである。この景気循環説のインフレ現象は、物不足現象によって引き起こされ、デフレ現象は一般大衆にお金がない時に起きている。もし現代社会がこの状況下と同じ環境であれば、消費者に刺激を与える方法の減税をやれば、インフレにならないまでもデフレにはならないはずである。それが減税と地域振興券までばらまいて物価が下落したのであるから、過去の景気循環説時代の物価下落とは違うのである。現在の物価下落の要因は、地球規模の一物一価の法則が作用しているためである。水が高いところから低いところに流れるがごとく、一物一価の法則は品質が良ければ安い物が高いところへ流れて、物価が地球規模で平均化する現象である。これはアジア、特に中国が世界最大の生活関連物資の生産国になった現象である。世界の生産ノウハウが中国等に移転し経済を発展させながら生産力が拡大しているためである。
2.物価安の中での経営転換
中国の生産状況は当分変わることはないであろう。むしろ拡大するであろうから現在より物価は下がる傾向になる。そのため従来型の日本経済の状況にはならないのである。産業空洞化の現象は日本に大失業時代を予言しているのであり、このままでは失業率10%を越えることも時間の問題であろう。そのため経営手法を世界の経済状況に合わせる方法しかないのである。日本企業の経営の特色は人材にあるが、何よりも問題になることは日本人の労働観にある。日本人は、基本的に能力主義に馴染まないことが気になるのである。日本は、なぜ長い間、年令型の人事体制であったか。これは儒教精神と関係があり、目上のひとを敬いなさいという教育を受けており、若い人を除けば多くのひとは儒教精神をもっている。これは理屈の問題ではなく。日本民族の文化として定着しているのである。儒教精神が抜けた若い世代は能力主義に馴染むであろうから期待したい。中国は共産主義時代と文化大革命を経て完全に儒教精神が抜けており、能力主義的思想で動いており労働観で日本を越えている。
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