新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 6/25(水) 11:39:42
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1.CMは大手ゼネコンにとって脅威
大手ゼネコンにとってなぜ建設マネジメント(CM)が脅威になるか、それは大手ゼネコンには現場で本物の工事管理や工事支援活動の実際経験者が少なくなってきたことに関係がある。いわゆる現場施工管理技術までも一括下請させたための技術空洞化現象の付けである。しかし、CM自体も本物の工事管理の技術が未だに弱く、実態は専門工事業者を集めて入札させてコウストダウンを図っている程度しかノウハウを持っていない。元下関係に市場論理を導入した点で米国型建設市場に接近した点では前進であるが、依然として近代的施工管理や施工支援技術を持っているわけではない。この点で日本のCMは幼児の段階であろう。しかしこの幼児が現在急成長しており、やがて成人化した段階では大手ゼネコンを脅かす存在となるであろうし、その段階までの時間はそうかからないであろう。しかし大手ゼネコンにもチャンスがないわけではない。今からでも遅くない本来の本格的施工管理技術や施工支援技術のノウハウを構築し、企業内にそのノウハウを蓄積することである。
2.日本市場経済から闇の世界が消え始めてきた
建設マネジメント(CM)の業界は、従来の日本には存在しなかった業態である。今、何故、建設マネジメント(CM)が日本に必要になったのであろうか、これは日本にも地球規模の新しい本格的市場経済化の波が押し寄せてきたことを現している。今までの日本の市場経済は、先進国とは比べものにならないほど弱競争のための仕組みができており、密室における談合や接待ビジネスの人脈ビジネスが通常の姿であった。これは闇の取引制度であり本来の市場経済とはいえないものである。市場経済とは、本来オープンな状態の取引であって民衆の面前で堂々と行われるものである。本来、市としての交換の場は、双方が対等の立場で公平に行われ民衆の目の前で公明正大に公平、公正に行われる神事に位置づけられた時代もあった。いよいよ日本経済の中から闇取引の部分が大きく後退する時代に入ってきたことの現れである。
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