新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 12/24(水) 11:33:58
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1.本格化する情報によるビジネス経済社会の出現
経済の規模はGNPやGDPといった生産量で示されるが、生産された生産物は交換される量によって経済の規模が計られた。その交換の形態が経済発展の歴史でもある。人類は自給自足時代から豊かさを求め、自己消費を越えて生産し交換経済時代が進展した。更に交換の利便性を求めて貨幣を考案し、貨幣経済時代に入ると経済は更に拡大した。また貨幣が不足すると信用を担保にする方法を考え、信用経済時代を確立し経済は更に発展してきた。この信用経済時代は人間関係の信用をベースにした人脈ビジネスであるから、人の接触範囲のビジネスとして人脈グループ化が進んできたのである。然るに近年のビジネス環境は、グローバル化により地球規模で市場経済化が進み、地球規模でビジネス激化の時代となった。そこえデジタル信号による情報ネットワーク社会が出現し、一挙に情報ビジネス経済社会に進んできたのである。この情報ビジネス経済時代は人の接触を離れたネットワークビジネスとなり、人類が過去に経験したことのないビジネス環境となった。
2.護送船団方式が崩壊する必然性
高度情報化社会に入りビジネス行動が、人の接触によるビジネス行動からデジタル信号によるビジネスの行為に変わってきた。人の接触ビジネス時代は人間の行動範囲に限定されていたが、情報ビジネス時代は従来のビジネス範囲やビジネス手法が根本から変わってしまい、人間関係やビジネス環境が過去とは違う社会に突入した。旧大蔵省が率いる金融機関や通商産業省と自動車業界、建設省と建設業界に見られた護送船団方式は人の接触時代の人脈グループであった。自動車組立産業についても、協力会の下請部品工場を傘下に治め元請の組立会社の号令で動く護送船団方式の一大産業グループであったが、近年の自動車産業も部品提供者が世界中に広がり元請下請の関係が崩れ、市場論理を前提とした対等のビジネス関係になってきた。今や人脈中心の護送船団方式では、競争相手に勝てる時代ではなくなった。地球規模の情報ネットワークビジネスの時代であり、ビジネス環境は固定化した人脈の護送船団方式が通用しなくなってきた。
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