113.新若者出現に戸惑う管理職
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 7/14(水) 10:44:45  返信も含め全削除

1.新自由人の出現に戸惑う年配者
 神代の時代から「今の若者は云々・・」という若者論争があったという。しかし今日ほど世代格差の問題が取りざたされたことはないであろう。それほど年配者と若者の意見が合わずに混乱している時代はかってないであろう。意見が合わないということは単純なことで、根本的な人生観に相違しているだけである。つまり人生観に共通点がなくなってきたのである。そのため学校や職場、家庭等で従来のような人間関係が保たれなくなってきた。年配者にとって受難の時代といっても過言ではなく、ただ手をこまねいて悩んでいる。これは社会環境の変化から生まれた新自由人の出現に他ならない。

2.若者概念の整理
 若者とは何歳から何歳までを言うのであろうか。誰に聞いても若者とは10歳代?、20歳代?、30歳代?これがはっきりしないのである。昔は(昔とはいつごろかな?)10歳代であった時代があり、その後20歳代まで延長され、近年の意見を平均的にみると30歳前後をいう場合が多くなった。人生1/3論という論法で整理すると、生まれてからの1/3が子供時代であり、残りの2/3が大人時代である。人生80年時代となり、現在の平均寿命は男性が78歳で女性が85歳である。男性の78歳を1/3にすると26歳となり、26歳までは子供時代と見る方がよい。大学を出ても数年間は親の援助を受けているし子供時代と判定すべきである。27歳から78歳までが大人であるから、この中間点52歳が中年ということになる。昭和の初期で平均寿命が48歳であったから、1/3で計算すると16歳となり昔は元服といって大人の祝い年令であった。大人になった17歳から48歳の中間点が32歳で中年であった。大人の中年という概念が32歳から52歳に変更になったのであるから、人生観や仕事観、労働観が変ることは当然である。明治維新で活躍したひとはほとんど20代後半のひとであり、今日の若者と比較すれば思慮ある中年の行動である。肉体、精神共に若返っただけの現象である。

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