新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 8/4(水) 22:44:10
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1.人類の進化と物欲
人類が石炭をエネルギーとして蒸気機関を発明したが、この蒸気機関の発明による経済活動は、予想をはるかに超えて経済が拡大するだけのパワーがあった。工場は動力革命の恩恵を受けて大量生産の体制が出来上がり、人力等の生物的力学行為ではなし得なかったパワーを利用することによって生産性の向上を拡大し、一挙に各種の生産物が増産された。人類はその大量生産物を一挙に消費するだけのパワーも持っていた。これは人類が基本的にもっている物欲のパワーに他ならない。このように人類が持ち合わせている物欲の強さは計り知れないものがある。なぜ人類はこれほどまでに物欲が旺盛なのであろうか。人間は頭脳の発達により情報の影響を受けやすい特性を持っている。情報の影響を受けやすい特性は、更に頭脳を進化させて想像という力を身につけたため、情報化社会の影響もあって想像による物欲は益々かきたてられ、争って物欲を満たそうと行動する。こうして石炭エネルギーの発見は、蒸気機関という動力革命によって物欲を満たす道具を手にし経済を発展させてきた。
2.石油エネルギーの発見と動力革命
石炭エネルギーの次の時代は、米国における大油田の発見で一挙に石炭エネルギーの時代から石油エネルギーの時代に突入したのである。エネルギー革命が起きるとその影響で必ず動力革命が誘発される。米国における内燃機関であるガソリンエンジンが発明された時代の始まりである。このガソリンエンジンの発明によって米国経済力は、世界の経済力ナンバーワンである英国から一挙に奪い取ってしまった。しかもT型フォードといわれる世界で最初の量産自動車を世に送り出し、自動車産業全盛時代の幕開けとなる基盤を作り上げたのである。今日の生産性の高い工場生産ラインの原型は、英国の蒸気機関による量産体制とフォードによる大量生産の方式がこの時代に確立されたのである。これほど世界経済の発展過程において近代科学技術が新エネルギーの発見によるエネルギー革命とその新エネルギーによる動力革命によって発展してきたことを注意深く観察する必要がある。石油エネルギー時代の次の新エネルギーの発見は二次エネルギーである電気エネルギーの発明である。
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