新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 11/24(水) 12:37:08
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1.原価としての材料費
材料費の金額は「単価×数量=金額」で計算される。したがって、単価が変動しても数量が変動しても原価である材料費の金額に与える影響は同格である。しかしその変動要因は異なっており、しかも単価についても市場等の外部要因で変動するものもあれば、支払条件等買い手側の経営事情によって変動する要因もある。
2.材料費の単価の変動要因
(1)外部要因による単価の変動
材料の購入価格については需給の関係で市場において常に変動している。そのため常用の材料については相場変動を観察し安い時期に購入する戦略も必要である。また、近年のグローバル化した市場においては、世界市場が一体化して地球規模で動いている。そのため流通経路を地球規模に拡大して調査検討する必要があり、材料の購入については本社で集中管理をせざるを得ないのではないか。しかし流通経路が地球規模のため材質等の確認が重要であり、現場技術者の意見や材質検査も益々重要となってきた。
(2)内部要因による単価の変動
材料の購入時に発生する運賃や荷造費、保険料、手数料等の付帯費用は購入量と関係するから実質単価に影響する。また、現金取引や掛取引、手形支払サイド等の支払条件によって、金利負担や貸倒等の危険率の評価によって購入単価が変動する。これは企業の信用力によって変動するものである。
3.材料の購入単価は本社の要因
材料の購入単価の変動要因は、その大部分が現場の事情よりは本社に起因するものが多く、本社の責任として管理するものである。実行予算によって責任が現場責任者に押し付けられているのは間違いである。
<次回は、材料の購入数量の変動にていて>
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