219.時間比例費の増加と発注者の責任
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 06/8/9(水) 10:36:47  返信も含め全削除

1.ハプニングの恐ろしさは工事中断にあり
 各種のハプニングは起こしたくて起こしたものではない。しかし実際には起きてしまう。中でも問題視されるのは人為的な工事中断である。何故なら人為的な工事中断には意識的に避けることができるものがあるからである。この人為的工事中断には、内部要因によるものと外部要因によるものがある。内部要因の典型的なものが作業ミスによる中断であり、これは作業の標準化やマニュアル化、ISO等の整備で予防することが可能な分野である。外部要因の典型的なものに設計変更等による工事中断がある。この種の工事中断は発注者がもっと積極的に対応すべきである。何故なら施工業者は、ただ待つだけであり施工業者が積極的に解決できるものではない。問題は、工事中断中に発生する時間比例費の回避である。近年は物融時代に入り、総原価の中でレンタル料の時間比例費にウエイトが高くなってきたことである。このようにレンタル料等の時間比例費は、工事中断中も発生するため、工事中断は利益の金食い虫であることを忘れてはならない。

2.発注者の責任であるハプニング
 施工中に発生する設計変更による工事中断は、発注者に大きな責任問題がある。このハプニングは予見できるものではないから、設計変更は避けられないものがあるのは当然である。仮に確実に予定される支障物件であっても、工事中断の正確な時間まで当初から確定しているものではない。仮に設計図書にないことが発生した場合、施工業者には責任がない。この設計変更が発生した場合は、発注者が速やかな設計変更処理をしなければ、工事中断による被害が施工業者に押し付けられる。しかも設計変更による直接工事原価については予算の追加を認める場合が多いが、レンタル料等の時間比例費については間接的に発生するため、発注者側にその負担意識がない。ここまで発注者には責任があるとの認識があれば、設計変更の速やかな解決があるはずである。この他、住民運動による工事中断や、支障物件の関係者の調整時間の工事中断すべてについて、発注者は間接的に発生する時間比例費を強く意識すべきである。

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