新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 06/11/1(水) 19:51:02
返信も含め全削除
1.市場原理の強度の変化は第二世代型と認識すべき
前述したように今や世界の市場経済は、第一世代のエリア型市場経済から、第二世代のグローバル化した市場経済へと移り変わっている。しかし第一世代の市場経済及び第二世代の市場経済を共に市場経済と呼んでいることを注意すべきである。この二者の市場経済の強度は大きな違いがあるから同一視してはいけない。特に建設業界の関係者は、グローバル化した世界の第二世代の市場経済の影響を直接受けていないため、第二世代の市場経済の認識が低い。近年になって建設業界の関係者も市場の環境に違和感を持つひとが増えてきた。競争激化によるダンピング等の低価格入札の現象は、工事量の減少により必然的に起きる現象であるが、近年の建設業界における低入札等の競争激化現象は、単純に工事量の減少による影響ばかりではなく、建設業界も第二世代の市場経済時代に突入したことを現しており、過去の建設市場と相違する現象であることを認識すべきである。
2.新分野施策に参入も視野に入れて
無理して新分野に参入すべきではいないが、チャンスがあれば新分野にチャレンジすべきことは当然である。新分野へのチャレンジは、建設業界はあらゆる業界の建造物を施工しているため、他業界の知識が豊富に蓄積される業界である。また特定の業種の施工に特化し、その業種の施工を得意分野として施工技術を磨いている業者は多く存在する。その中から自社企業に馴染む分野を意識的に普段から研究すべきである。本業以外の新分野に進出する場合のヒントとして、異業種交流研究会等の中にある。自社業界の利点や欠点が見えないことは良くあるが、この点を他業界のひとから強烈な指摘される場合がある。自社企業の欠陥があまり見えなくても、他業界や他業種、他企業の欠陥や利点は、第三者としてよく目に付くものである。市場を広い視野で観察すればビジネスチャンス沢山ある。特に市場経済に激変が起きている時代はなおさらである。
|