新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/1/31(水) 13:54:31
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1.近年の市場経済の特色
現代のビジネス界の現象は、常に地球規模で変化するようになった。そのため競争の質や仕組みは、従来のような地域の特性は消え、地球規模で同質性の現象が急激に進んできた。M&Aにしても地球規模のものが日常化してきたし、今や地球人一人ひとりの経済活動自体が、地球レベルで連動している時代になった。この現象は過去の市場経済とは異なるもので、過去とは区別して整理しなければならない時代になった。その結果、過去の経験によって蓄積された市場経済のノウハウは、必ずしも適切に機能しない時代であり、根本的な部分のところで対応策を考え直す必要が出てきた。経営思想についても同様であり、一頃では機能していた経営思想や経営手法が、現代の市場経済に適切に機能しなくなった面を注意しなければならない。そのため経営思想や経営手法まで、現代社会に通用するための再構築が必要であり、近年始まった地球レベルの新しい市場環境を認識して、この時代に適切に機能するための再構築が必要になってきた。
2.格差社会の現象は地球規模で更に進む
現在急成長を遂げだした中国、ロシア、インド、ブラジルは、いずれも近代の世界巨大市場の中で、急成長している国であり、特にブラジルは、爆発的成長する兆しが出てきた。しかし何れの国も共通した悩みを抱えている。それは格差社会の問題である。経済の成長には格差が付きものであり、成長の速さが速いほど格差の進行も速くなる。格差社会を是正するには社会主義的手法を導入することが必要で、これからの政治家の舵取りは非常に難しい。なぜなら、社会主義化を進めると国際競争力が落ちるため、世界の激しい競争社会では通用しなくなるのである。現在のブラジルでは貧民層の対策が最重要課題であり、社会主義的手法も視野に入れなければならない。中国、ロシア、インドも同様の悩みを抱えており、この点を注目してみる必要がある。ただこの4大国の共通点は資源大国である。しかし日本は国際競争力を維持しながら格差社会に取り組まなければならないが、資源貧乏であることを忘れてはならない。
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