新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/5/30(水) 10:04:49
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1.グローバル化現象と無国籍企業
近年の世界動向は、全ての現象がグローバル化の影響を受けて動いていることである。グローバル化は経済活動から始まったが、今や生活文化まで影響を与えている。経済活動にはグローバル化のエネルギーが潜んでおり、自給自足の時代から物々交換時代に入る段階でそのエネルギーが発現している。自家消費を超える生産物を他人と交換する行動は、豊かさを求めるための人間の基本的行動である。この行動が経済を拡大させるパワーになっている。ビジネスには広域化する必然性がありグローバル化現象は、地球規模に広がる必然性がある。近年のグローバル化現象は、国境という垣根まで低くし、国の概念まで変質化させている。地球規模で一体化した市場経済は、良いものを安くというルールで動くという良い面もあるが、一方で格差社会という市場経済の欠陥を曝け出してしまった。更にグローバル化の現象の中で急増する無国籍企業においても、政治的コントロールが利かない現象であり、無国籍企業を扱うルールすら未整備の状態である。
2.地球規模の意識の台頭
国境を超えて拡大する企業は、市場経済が成熟し全てが市場で売買される時代が到来した。企業も例外ではなく企業そのものが売買の対象になってきた。市場経済とは、市場において自由に何でも売買する制度であり、一部の社会主義の国を除けば、全てのものが合法的に売買の対象となる社会である。社会主義の国であってもかなりの部分で市場参加をせざるを得ないし、孤立した国として経済が成り立たない時代になったのである。このグローバル化社会は、消費者も地球規模で認識する世界市民という概念さえ出てきた。世界の消費者を対象にする生産者は、世界の生産者という理念を求められ、生産される製品も自国民だけが対象ではなく、その製品を使う消費者は地球規模であることを意識しなければならなくなった。そのため、世界の生活文化まで意識することが求められてきたのである。世界遺産という言葉も盛んに使われる時代であり、21世紀は全てが地球規模の意識で活動する時代になったのである。
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