新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/10/24(水) 23:49:51
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<アンケートの意見に>
「新しい工事管理システムを導入しょうとしても、古い考え方の職員しかいないため、新しい手法を導入することができない。」という意見が、今年5月に道内14ヵ所で実施した専門技術者養成講座のアンケートにあった。この意見にはもっとも一般的な建設業界の嘆きであろう。しかし多少でも生き残るチャンスがあり得るなら挑戦すべきではなかろうか。(アンケート用紙の内容は、ホームページ・研究の広場<263>平成19年7月11日に掲載)
1.建設業界の実態
建設業界の現状は、工事量が多い時代はその過大な工事量に振り回され、工事が少なくなれば経営が成り立たないと、コストを下げろと難題が押し付けられ、更に後ろ向きのリストラや賃金カットで責められる。これでは現場担当の技術者はへとへとに疲れてしまい、精神的にも落ち込むのは当然である。しかし今日の建設業界の市場環境は、簡単に改善されそうにもない。この環境下でも生き残りをかけて対応しなければならないのである。働く者にとって生活がかかっているのであるから、簡単にあきらめることはできないのである。そこで提案しているコスト削減の新しい方法を導入することが重要で、この道具を使って本格的にコストダウンをする以外に道はないのである。
2.コストダウンに対する真の理解
何故新しいコストダウンの技術の導入ができないのであろうか。その理由は簡単である。本当の原価の仕組みを理解している社員が会社にいないためである。建設業界は本当に追い込まれているのに、真のコストダウンの手法が理解できないと言っている暇はないのである。本格的コストダウンを提案している立場からみると情けない話であり、つい愚痴が出てしまう。繰り返しになるが江戸時代から続いてきた幼稚な予算管理による原価管理では、全く機能しないことを真剣に考えて欲しいものである。過去の実行予算による予算管理では、あまりに幼稚すぎて地獄に向かっているエスカレーラーに乗っているのと同じである。これでは地獄行きのエスカレーターに乗ったままでないか。エスカレーターが動いていることを忘れてはいけないですよ。
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