287.会社の体制を変えられない
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 08/1/2(水) 17:10:09  返信も含め全削除

<アンケートの意見に>
 現場技術者に対する研修会で、「新しい工事管理の思想と手法」に参加した技術者のアンケートに「会社の体制をそう簡単に変えることができない。」という意見があった。この意見は、誰かが経営の不具合に気が付いても、会社全体の仕組みを変えることができないという意見である。

1.気がついた者の苛立ちばかりでは
 企業経営の欠陥が見つかり改善しようと思っていても、会社の組織は簡単には動かないという意見である。このような意見はたびたび聞く意見であるが、実際の企業体質はこのような状況下にあることが多い。しかしよく考えて見れば変革すべきと気がついていながら、行動に出られないという体質は大きな欠陥を抱えているということになり、そのまま放置することは危険であるということである。ある意味ではゆとりのある企業かもしれないが、近年の日本経済の経営環境の実態は、もはやゆとりのある時代は終わり、厳しい経営環境に変わってしまったのである。もし企業の弱体の部分が見つかったなら直ちに変革すべきであって、諦めていては未来はないのである。何故なら近年の日本企業の状況は、それを見逃すほどのゆとりはないからである。

2.自分の生活は自分で守る
 経営に関する改革を検討することは、経営者の問題であり、管理者の問題ではないと考えるひとが多いが、たしかに経営者の問題であり、経営者の責任である。しかし経営の不具合が生じて経営の破綻をきたすようなことになれば、企業に所属する人は自分の生活すら守れないことになる。経営者が悪い、管理者が悪い、社員にやる気がないと主張し、自分以外を悪者にしても解決するものではない。自分も企業の構成員であるから、何も行動しなかったという責任があるのであり、経営の不具合に気がついたものは、直ちにその点の改善を主張し実行されるように仕向けなければならない。昨年までの経営環境とは違い、これからは更に新しい経営環境に変わってきていることを留意し、自分の生活にも影響を受ける時代になったことを注意すべきである。

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