新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 08/4/23(水) 12:34:54
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<アンケートの意見に>
技術者研修会のアンケートに「ネットワーク工程表を今一度見直し、現場に役立てて生きたい。建設コンサルタント業者と発注者、施工業者の三者による打合せをネットワーク工程表でできれば非常によい。」という意見があった。この意見は、発注者、設計者、施工業者の三社間の事前打合せの重要性を認識した意見であり、長年の懸案であった三社間の協議の重要性と、その協議がネットワーク工程表を中心に行われる必要性を感じた意見である。
1.設計書等の不具合
建設コンサルタント業者が、現場を熟知せずに設計等の業務を行えば、施工段階で不具合が発見されることがあり、その不具合を施工業者が、建設コンサルタント業者に指摘しても解決できない場合が多い。それは、建設コンサルタントが発注者から受注した案件を、仕様書にしたがって作成した成果品を発注者に納入する。発注者はこの段階で成果品の内容をチェックし、不具合が発見されれば修正を指示すべきであるが、発注者が現場を熟知していない場合、不具合を発見することができない場合がある。そのため不具合の部分が施工の段階で発見されることになり、施工業者から建設コンサルタント業者に不具合を指摘する結果となるのである。しかし、建設コンサルタント業者と施工業者の関係は、直接的な取引関係ではないため、聞き入れてもらえないことになる。
2.建設コンサルタントの言い分
建設コンサルタント業者は、発注者へ設計等の成果品の検収を受けている。施工業者から言われる筋合いはないと言う。これはもっともであり施工業者から言われて簡単に修正することはできないであろう。そのため施工業者は発注者へ不具合を説明し、発注者が納得してから建設コンサルタントへ不具合の修正を指示することになる。これでは不具合部分の修正に時間が掛かり、施工業者は施工中断による大きな損害を受けてしまう。これを回避するために、発注者、建設コンサルタント業者、施工業者の三社が事前に協議することが必要となる。そこにネットワーク工程表があれば、どの工程の部分でどの作業が不具合であり、その日時が何時かを検討するには、ネットワーク工程表が有効であることは間違いないのである。
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