305.原価意識だけではコスト縮減はできない
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 08/5/21(水) 22:45:25  返信も含め全削除

<アンケートの意見に>
 技術者研修会(釧路)のアンケートに「実行予算の編成は、詳細な施工計画に基づいて行われるべきで、本社での編成は難しいのではないか。原価管理は、施工担当者の原価意識の高揚がなければ(コスト意識のないまま)、現場のロス、ムダが発生し、工程管理のみで原価低減は難しいのではないか。コスト管理の目標額(利益の目標額)を施工担当者へ周知させることが必要ではないか。」という意見があった。この意見は、当然のことで正しい意見である。つまり実行予算を周知徹底して利益の目標額に向かって施工することの重要性を説き、利益目標を明示することの重要性を主張している。しかしこれでは古い実行予算による予算管理の手法の主張である。

1.コスト意識の高揚だけでは
 コスト縮減には、コスト意識の高い人間でなければ達成することはできないのは当然である。しかしコスト意識が高いだけで、コスト縮減ができるものでもない。何故ならコスト縮減には、コスト縮減のための道具が必要であり、その道具を使いこなす思想が必要である。このコスト縮減に極めて有効に作用する道具が、ネットワーク工程表であり、このコスト縮減のために、ネットワーク工程表を使いこなす思想が重要となるのである。

2.コスト縮減の思想とは
 コスト縮減の思想とは、現実的なコスト発生のメカニズムの認識が重要である。実際の原価はどのように発生するか。この現実的な原価概念の認識は極めて重要である。この現実的な原価概念は、施工時間に深く関係するため、その施工時間を意識する原価の概念が重要で、その原価概念を最も適切に表現できる道具が、ネットワーク工程表である。このネットワーク工程表による施工管理に、重要なキーワードが隠されていることを認識すね気である。通常のネットワーク工程表の目的は、納期を管理するための道具であるという認識が一般的であるが、ネットワーク工程表は、納期管理は勿論のこと、ネットワーク工程表は、コストにも深く係わっている事を知らなければならない。

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