新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 08/8/20(水) 21:40:08
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<アンケートの意見に>
専門技術者養成講座のアンケートに「建設業は請負業であり、施主の意向で大きく左右されるため、全体を大局的に考慮すると、最適な工程表を立案することは難しいと考える。」いう意見があった。この意見だけでは、判断できない部分があり、推測しなければならないが、計画の立案や実施が難しいことを意味しているものであろう。実務家が主張する意見の中で最も多い意見の中の1つである。
1.計画を難しく考えてはいけない
計画を立案することが難しいと考える人が多いが、工程計画ばかりではなく全ての計画は、近未来の行動の目標となる部分を推測するものであるが、頭で考えるだけでなく具体的に計画表を作ることが第1歩である。人間は目標なしで行動することはあり得ないのである。人間は無目的の行動はしないものである。仮に無目的な散歩をする場合であっても、意識しなくとも、気分転換の計画を実行するためや、身体にやさしい運動の計画のため等、無目的のような行動も実は、計画と実施という行動をしているのである。人間は計画がなければ動かないのである。工事現場の施工行動も、A作業したら次にB作業をすることを頭の中で計画し、実施しているのである。この計画の良し悪しが重要な意味を持っているのである。
2.工程計画と施主の意向
工程計画は施主の意向で振り回されるものではなく、施工開始前に施主との間で、工程計画の重要性を認識し、工事内容が時系列的に進む部分の調整が重要である。何故なら工程の中で、施主がチェックするポイントがあり、確りした工程計画がなければ技術的な話合いが出来ないのである。よくある実務家の問題に、計画の不具合な部分だけを想定し、その不具合の部分だけを過大に指摘する人がいるが、不具合の部分を過度に意識するのであるから、計画を成功させるための研究が進まないのは当然である。工程計画が高度に機能している企業では、工程表が道具として如何に重要かを認識しているし、その工程表を更に進化させるためのヒントがないかと研究しているのである。研究するなら前向きの研究をすべきではなかろうか。このような企業は益々工程計画や管理技術が進化しているのである。
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