新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 09/1/22(木) 00:23:23
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1.現場代理人は典型的な一匹狼
現場代理人の仕事環境は、孤立型の一匹狼的な職種になっている。これには現場代理人という特殊な職場環境のせいであるが、現場代理人という名称は、現場における経営者の代理人という意味であり、法律的な支配人に近い権限を有している。現場代理人にこれだけの権限を与えるには分けがある。大きな現場になれば大きな権限を与えなければ工事を進めることはできない。一つの現場だけでも数百億以上の現場があるのであるから、現場の責任者は、小さな企業の社長の権限どころではなく、大きな権限を与えなければ現場は動かないのである。このような業界は他にないのであって、特殊な業界と言わざるを得ない。このような特殊な業界だから問題も多く発生し、解決が難しい問題も多く抱えている。しかし、この特殊性のため現場代理人に大きな負担となる責任が押し付けられている。現場代理人が好んで権限を求めたのではなく、権限を与えられた結果大きな権限の分だけ大きな責任を負わされた結果である。この環境下で大きな責任を負わされ、誰も責任を取ってくれない状況下に置かれたら、一匹狼になるのは当り前である。
2.一匹狼に限界が
一匹狼に限界が見え始めてきた、都会の現場もあるが山奥の現場もあり、家族から離れて単身で山奥にこもり、工事管理に取り組む姿を想像すれば分かるように、想像以上に劣悪な現場もあり、そこで会社に褒められる工事管理をしなければならない。若いうちは良いがそれなりの年令で責任だけが過重にのしかかる。大変な状況の現場が多いのが現状である。そこで重要なことは、現場の苦労が認められる仕組みと、本社がもっと支援すべきシステムの研究をすべきなのである。人間の個人的能力には限界があり、その限界を乗り越えるには、本社の支援システムが必要なのである。しかし本社の幹部は、自分が現場で苦労下のであるから、それは当り前のことで当然であるとして現場に押し付ける。しかしこれでは現場の工事管理が進化しないではないか。進化させるには改善すべきことが数多くあるのである。それを自分が経験したのであるから、部下も改善しないままでいいのか。改善とは過去に経験してないことに踏み出すことである。未経験のものに挑戦しなければならない。本社に現場の支援センターを作って、現場を支援する考え方が欲しいものである。「一匹狼の独り言」
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