347.現場代理人の過重な仕事を如何に軽減するか
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 09/4/9(木) 23:10:08  返信も含め全削除

1.現場代理人の異常な忙しさと対策
 現場代理人は、担当する現場が決まれば施工前から準備に追われ、施工が開始されれば、仕事量が急速に発生するためオーバーワークになっている。なぜこれまで仕事量が増大するかは、現場代理人の権限の大きさと関係がある。権限が大きい分だけ責任を負わされるため、責任感の強い現場代理人であれば、重要な仕事から雑用まで抱えてしまう。大手建設業であれば、工事が大型化であるため、現場は多数の技術者によって組織的に運営されることになり、現場代理人は総括的に采配をふることが役割となり、配下に専門的な技術者を多数抱えて施工する体制をとることができるが、中小建設業者の場合は、1人の現場代理人に仕事が集中してしまうことになるのである。中小企業の現場体制としては、人材の不足や余力のなさから仕方がない面もあるが、このまま放置すべき問題ではない。

2.現場支援センターで現場の利益を確保
 今までの中小建設業者にとっては、現場代理人に大きな権限を与えることは間違いではないが、今まではの業界の環境下では、予定どおりの利益を確保することができたが、これからの現場代理人の作業環境は忙しいばかりで、利益が確保できない上に、オーバーワークになってしまうことが現状である。その部分を解決するためには、本社にサポートセンターを設置し、本格的に現場の支援体制を整えるべきである。何故なら仕事が過剰で能力の限界を越えているのに、補佐をする人がいないのでは、現場運営が適切とはいえないのである。これは企業として放置しておく問題ではない。現場代理人の過剰な仕事量によって適切な利益が確保できないのであれば、企業にとって大きな損害になるからである。
 
3.現場代理人の過剰な仕事量と適正利益
 現場代理人が施工現場を留守にすれば適切な工事管理はできない。施工以外の仕事量があまりに多すぎて、適切が工事管理ができないからである。これでは企業としての損害が大き過ぎるのである。よく見かける現象に、現場の仕事と本社での事務的処理のために、本社と現場の移動が過剰になっている現場代理人の行動があり、この移動は生産性のない無駄な時間と認識すべきである。利益管理が手薄になり、しかも無駄な時間のため自分の人件費やガソリン代の費用が発生する。

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