364.段取りの重要性とユニークな人材
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 09/10/14(水) 11:31:49  返信も含め全削除

1.段取計画の重要性
 建設業界は昔から段取り8分と言われ段取りが重視されてきた。段取りとは施工前の準備のことであり、施工の準備が万全であれば施工は当然順調に行くものである。施工が順調に進むことは待ち時間等の無駄が省け、効率よく施工ができることから、コスト縮減にもつながるのである。そのため昔から段取りが重要視されてきたのである。大げさな言い方をすれば、適切な段取りができれば作業の8割方ができたようなものであるという意味である。段取りとは、施工する前の準備を指しているのであるから、具体的な準備の行動を指しているのであり、施工前の適切な作業員数を用意することや、施工開始と同時に必要な材料が現場に搬入されていること等、施工が支障なく進める環境を整えることになるのである。これらの段取り行動を書面にしたものが段取計画書であり、適切な段取計画書があれば段取り行動自体が適切に進むことになるのである。
段取計画書は、工程計画書の一部であるが、当初は段取計画書として分離し検討することがよいのではないだろうか。

2.ユニークな人材の出現と段取計画
 段取計画書がなくとも人間は緻密な頭脳によって行動はできるものであるが、人間は時として無駄な行動やミスを犯すものであり、10人十色といわれるように、10人いれば10種類の考え方や行動があり、10人全てが同じ行動はしないものである。段取りについても同じであり、標準的な段取計画書がなければ10人の段取行動は違いが出るものである。そのため適切な段取から不適切なものまで現れることになる。ここに適切な段取りの標準化が必要となる所以である。標準化された段取計画書は段取りのマニュアルであるが、よく耳にすることで気になることがある。日本人は標準化やマニュアルを嫌うと言われている。これは過去の日本の教育は、平均人間製造工場の学校によって製造された人材は、平均的な人材であり行動自体も平均的であったため、マニュアルが必要でなかったと言われていた。しかし近年の教育は、ユニークな人材を育成する方向に変わり、平均人間製造の時代は終わってしまった。そのためユニークな人材による活躍の部分と、標準化によって効率化することはマニュアル化すべきで、両者は分けて検討すべき時代になったのである。

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