385.近年、管理職に求められる管理業務の手法
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/4/29(木) 12:57:30  返信も含め全削除

1.管理職の適切な業務について
 管理職の仕事としての業務の中に、人を管理するという意味があるが、本来は人を管理すること自体が目的ではなく、多くの人材を統括して仕事が有効に作用させることが目的である。この管理業務を有効に作用させる方法に、命令による業務の手法の他に、指導による業務、指揮による業務等がある。管理職の仕事は、主として命令や指導、指揮を適切に使い分けることが重要であるが、その中で命令による業務のウエイトをへらす傾向が強くなってきた。命令による業務は、上司が部下に一方的な指示を与える行為であるが、この命令による業務をへらす傾向は、若い人材が上司からの一方的強い命令指示を受けることを嫌う傾向があり、近年の若者に馴染みが悪いことも一因であろう。また管理職の命令の中にも、適切な命令を発することが苦手な管理職も多く、これでは部下が効率がよい行動がとれないことも当然である。つまり命令業務が不具合な状態が多くなってきたのである。このように命令による業務の遂行が馴染まないことには、各種の要因があるが、命令による業務が不適格であることが多く見受けられるようになったことは事実である。

2.近年の管理職に求められる適切な業務手法
 近年の管理者の業務はできるだけ命令業務を減らし、命令業務を発信する前に、指導する業務に力点を置き、人材の能力を高める教育を先行させる企業が増えてきた。命令が適切に伝わる状況を作ることによって、命令に馴染む人材を育成することに力点を置くようになってきたのである。更に管理職の業務として新しい手法を取り入れる企業が見られるようになってきた。命令手法を全面的に廃止する企業が現れてきた。その手法は、命令業務に変えて支援業務へ切り替えることである。命令業務が難しいのであれば、管理職や上司の方から積極的に支援する方が有効であるという考えである。この管理職の方からの積極的な支援の手法は、部下や現場の方から見れば大いに結構なことであり、現場で現実に悩んでいることや、難問が速やかに改善されて、効率よい仕事が出来るのであるから、担当者としては有難い話である。重視すべき頃は、現場にとって適切な伝達の問題であるから、どの手法が適切であるかが重要なのである。それが近年になって、支援手法が非常に効率的に作用することが分かってきたのである。

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