386.管理職の不評と威圧行為
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 10/5/5(水) 12:04:12  返信も含め全削除

1.管理職の不評が何故起きるか
 多くの人材を統括する管理職は、極めて重要な仕事を担当するため難しい仕事が発生する。そのため多くの不評をかうことがあるが、ある意味で不評は管理職に付きものかもしれない。特に多くの部下を抱える管理職は、担当する人材を効率よく動かすため、命令や指導、指揮、支援等を積極的に使い分けしなければならないが、近年、命令による行為が難しくなってきた。何故なら命令自体に威圧の要素が含まれているからである。管理職が発信する命令は、その命令を受けた部下は、その指示に反論してはいけない行為であり、部下には当然拒否権はない。管理職は上位の役職にあり、命令の権限と人事権等を持っている。この状況下では典型的に威圧の環境を構成していることになり、近年の若者の中には威圧環境として馴染まない人材が多くなってきた。従来機能していた命令が苦痛になくなってきたのである。これからの管理職は不評をかうようでは、良し悪しは別にして、管理職が勤まらない時代が来たことを表している。今後、威圧を感じさせるか否かが管理職の評価の分かれ目かも知れない。管理職も時代と共に新しい管理職像を模索する時代になってきたのである。

2.威張る管理職の威圧行為
 生物は生まれながらにして競争心を持っている。生物が生き残るために組み込まれたDNZの遺伝子の設計図の問題である。この競争遺伝子は、他人に負けることを嫌うように設計されているため、外部から強い威圧を受けると、逃げるか攻撃するかを速やかに反応するように設計されている。威圧行為に従順に従うようには設計されていない。蟻のDNAは、女王蟻、兵隊蟻、働き蟻等に設計され、命令どおり行動する軍隊組織が機能するように設計され、その集団行動によって蟻の種が維持されるように設計されている。これに対して人間は頭脳が発達したため、頭脳で受ける威圧に対する反応は、逃げるか攻撃するか、弱い自分を責めて負け犬になるか、の弱点が多く現れるのである。そのため管理職は、悪い意味での強烈な威圧行為を部下に発信すべきではない。命令も管理職の適切な内容の指示であれば良いが、不適切な内容で量的にも過大な命令はすべきではない。部下の仕事に最適な内容の指示は、命令行為に何ら支障にならないが、指示内容が不適切なものや過大な仕事量を、異常に大きな声で命令を発することは不適切な行為である。

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