新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 10/5/20(木) 18:46:47
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1.現場代理人の責任の過大化現象
現場代理人は施工現場の情報公開を嫌う人が多いが、その理由は現場代理人の職種の特性にある。担当する現場の最高責任者として仕事をするため、大きな権限が与えられるため、その責任も大きく負わされることになる。したがって、大きな決断が日常化するため、その内容について他人と協議することは極めて少ない。それが上司であろうが同僚、部下であろうが協議で決めることではなく、自分の判断で決断しなければならない。その決断したものは部下や関係者に命令という形態で指示することになるのである。このように過酷なほどに責任が付きまとい、異常と思われるほどに責任が過大化する特色がある。現場が本社から離れており、責任が過大化することは仕方がないが、あまりにも異常であると言わざるを得ない。
2.過大化した現場代理人の責任の解消は
責任の過大化による現場代理人の負担は大きく、精神的負担や肉体的負担感は限度を超えてしまう場合もある。近年、この部分を解決するための有効な方法として、情報共有化の研究が始まったが、長年現場代理人の置かれた責任の過大化による影響で、責任を他人と共有する認識は持てなく、そのため情報共有化も進めることは極めて難しい状況になっている。情報共有化は、建設業界以外は急速に進んでおり、技術も大きな進化を遂げているが、建設業界だけは遅れたままの状態で停止しているのが現状である。
3.現場代理人はどのように力を発揮するか
近年のビジネス界の企業力をアップするには、人材個々の力量アップも重要であるが、情報共有化によって知の統合化の重視性が指摘されるようになってきた。これは情報機器の進化と共に叫ばれた現象であるが、データ化された情報が共有化することで進化が速く、新しい人材による知の統合が始まったのである。この現象は、過去の技能や知識の単なる伝承と違い。ひとりの人材で進化するものとは違い、多くの人材の知能の結集で起きる現象であり、従来型の人材の結集による進化とは、少し違う現象と見るべきである。情報機器を中心に共有財産を駆使した作業の中で、知の統合化が進んできたものであり、新しい知的財産とも言うべき現象である。
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