新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 10/5/26(水) 10:17:44
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1.優秀な現場代理人の概念
優秀な現場代理人を確保することは難しいものである。その理由の中に優秀な現場代理人の概念が、定着していないことも理由の一つである。では優秀な現場代理人とはどのような人材を指しているのであろうか。基本的には工事管理を適切に実行できる人材を指していることになるであろう。工事管理の第1は、品質管理が適切的確に実施され、発注者が満足する品質を施工することが要求される。第2は、適切な工程管理によって納期が正確に実施され、発注者が求める納期計画に答えなければならない。第3に、安全管理が忠実に実施され、すべての施工関係者から住民にいたるまで、事故や災害が及ばないように配慮されなければならない。最後に、原価管理が適切に行われることが重要で、それによって予定した工事利益が確保され、企業経営成り立つのである。このように4大工事管理を適切に実施する能力を持った人材が求められるのである。しかし理想的な現場代理人の確保は難しく経営者の悩みの種である。
2.現場を任せる最高責任者
現場を任せる最高責任者である現場代理人は、建設業界特有の仕組みであり、他の業界では見られない制度である。建設業界の現場は本社から常に離れた場所にあり、現場の行動は受注の直後から、新しい企業の立ち上げたかのような業務が発生する。そのため新会社立ち上げのような業務に追われ、しかも現場で速決即断の業務が頻発する。これが現場代理人という現場の最高責任者が要求される理由である。しかし、現場代理人の仕事内容は多岐に渡るため、個人としての作業内容や作業量は加重過ぎることになり、個人の能力の限界を超えてしまう結果になる。人間は能力の限界を超えて仕事をすることは不可能であり、現場代理人の仕事環境は決して適切なものではない。業界全体の現場代理人の平均的作業環境は過剰化している。このまま放置しておくものではなく、速やかに解決しなければならない。しかし日本の現場代理人の現状は、劣悪のまま放置されており、研究も進んでいない。
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