新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 12/8(日) 20:29:08
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1.日本経済再生への新人材が求められている
近年の日本経済に関する不安材料が一向に改善されていない。状況はむしろ悪化の気配でである。このような状況下では、企業経営は益々混迷の度を増すに違いない。このままの状態が長く続けば企業の体力は喪失し、再起不能の状態になることが目に見えている。経済の論理展開は経済学者に任せ、景気対策は政治家に任せることにし、人材政策だけは他人に任せるわけには行かない。企業関係者は経済不安定を単純に景気のせいや政治が悪いからとして、自分に責任がないとして逃げてはいけない。それでは何一つ解決しないからである。このような経済不安定な時代であるからこそ、時代に合った新しい人材政策が必要性であって、他人のせいにしてはいけないのである。この新人材戦略なくして経営革新はありえないのである。
2.エリアレス化社会が求める人材
地球規模で起きたエリアレス化現象は、東西冷戦終結の後に急速に進んできた現象である。実際のエリアレス化現象は以前から緩やかに始まっていたのであるが、東西冷戦終結後のエリアレス化現象は、変化のスピードは凄まじい速さで変化していったのである。この現象は国の境界線の崩壊に始まり、民族集団や宗教集団等の各種集団に異変が起き、混在化の現象を引き起こし、伝統的な生活文化やビジネス文化が地球規模で混ざり始まったのである。そのため各種の摩擦現象が発生した。これは地球規模のエリアレス化現象のスピードが速すぎたための摩擦現象である。人類の対応能力の限界を超えた現象であった。特にビジネス文化については、経営思想や経営手法の対応には多くの日本人がついていけないほど速い変化であった。その点で時代に合った新しい人材の教育がおくれてしまったのである。そのため新しい人材の研究が緊急の課題となったのである。
3.エリアレス化時代は未経験社会の新しい人材
エリアレス化した気球規模のビジネスは、過去に経験したことがない社会現象であり、過去に経験したことがないビジネス活動が要求される。人間は経験したことがない現象には無力であって、なかなか実力を発揮することができない。そのため未経験の社会に入ると人間の弱さが現れる。過去の延長線上にない経済行動時代には、どんな人材が必要であろうか、以前と相違する労働観、経営思想、新しい行動等が要求されるが、現在の日本の人材は何一つ変わらず昔のままである。これでは新しいビジネス社会で活動することができない。経営トップから役員、管理者、一般職員まで時代に合った新しい人材でなければならない。それなのに今の日本では、景気が悪いとか政治が悪いといって自分のせいではないと思っている。これでは日本の経済が再生するはずがない。
4.能力主義時代の新しい人材像とは
長く続いた日本の年令型時代が終わり、年令型人材によるピラミット型組織の崩壊が始まり、時代に合った新しい人材が求められている。日本社会にとって本格的能力主義は、未経験社会の現象であり、時代のニーズに応える新しい人材像がつかめないでいる。今の日本社会にどのような人材が求められているのであろうか。社会のニーズの視点で適切な整理をする方法しかない。いづれにしても過去の日本には存在しない人材像である。手がかり少ない現代社会の兆しの中から、慎重に検討せざるを得ないであろう。次回の日曜版から研究成果を数回にわたり連載する予定である。その中に一つでもヒントがあることを期待したい。
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