<1>日本の人材になぜ再構築が必要か
新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉  投稿日 12/15(日) 14:03:58  返信も含め全削除

1.世界から孤立している日本人のビジネス観や労働観
 地球規模のエリアレス化の現象は、日本のビジネス文化に大きな影響を与えてきた。もはや過去の延長線上のビジネス観や労働観では通用しない。そのため日本のビジネス観や労働観を世界に通用させるために変更せざるを得なくなってきたのである。今までのような国別エリアの壁が高かった時代は、各国独自のビジネス観や労働観によるビジネス手法でよいが、地球規模のエリアレス化の現象で、各国で相違したビジネス文化が地球規模で融合化してきたのである。今や世界で合意された共通の新しいビジネス文化へと進化が始まったのである。そのような状況下にあって日本のビジネス観や労働観が世界から孤立した状態のままである。今や世界のビジネス界は、世界で合意された共通のビジネス文化で動きだしており、人材についても世界で通用する共通のビジネス観や労働観をもった人材が求められているのである。

2.単一化した民族日本民族の弱み
 北方系、南方系、大陸系の民族で融合化した日本民族は、長い間の鎖国政策の影響もあり、地理的に孤立した状況下にあって単一化が進んだ民族である。米国のように当初から多民族によって建国した国とは違い、日本は単一化と孤立的環境下において独自の精神文化を作り上げた。企業経営についても独自の日本的経営を確立したし、日本独自のビジネス観や労働観を身に付けた人材が出来上がった。そのため日本的経営による労働観で凝り固まった状態が、日本の常識は世界の非常識と言われるほど孤立してしまった。日本は単一化した民族のため自分達仲間の価値観が共通するため、世界から孤立していることに気がつかない。そのため地球規模の価値観変化の移行に遅れをとったのである。20世紀末に起きた地球規模の融合化ビッグバンの中にあっても、他国に比較できないほど昔のままのビジネス観や労働観を持ち続けている。そのためエリアレス化社会になっても世界に通用する労働観を持った人材がなかなか生まれない。そのため企業の再構築まで遅れ日本経済の立ち直りが遅れている。その遅れの要因も日本の人材のビジネス観や労働観の遅れに関係している。日本人は早急に世界に通用するビジネス観や労働観に変えなければならない。

3.自己の再構築は自己責任によって
 日本的経営の特色である賃金体系についても変化が遅い。社会主義的年令型の賃金制度の変更も遅く、能力主義の賃金体系への移行も必ずしも順調とは思えない。従来型の年令型賃金体系では企業経営が成立たなくなってきた。地球規模のエリアレス化時代は世界の賃金レベルの影響を強く受けることは当然であり、また能力主義の賃金体系への移行が遅れていることも経営が成立たない要因である。年令型の賃金で世界最高のレベルでは、エリアレス化の世界市場で日本ビジネスが機能しないのは当然である。従来のように日本エリアの壁が高くて頑強な場合は、世界一の物価や世界一の賃金レベルが維持することができるが、日本エリアの壁が溶け出して世界巨大市場と融合化したのであるから、過去のような世界から孤立した物価や賃金レベルを日本だけが維持することは出来ないのである。世界のビジネス界と連動して動いている今日の経済は、日本経済だけが世界経済から独立して別枠で動く訳がない。この点を多くの日本人が勘違いしており、景気が悪いとか、政治が悪いといって自分には責任がないと思っている。今は世界情勢に合った賃金レベルや能力が要求されているのであって、今こそ本格的に自分に教育投資を怠ってはいけない時代である。







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