新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉
投稿日 1/26(日) 00:56:06
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1.地球規模のエリアレス化で地域文化の破壊が進む
20世紀末に起きた地球規模の流動化の現象により、人類の歴史上これほど流動化の規模とスピードで動き出した事はないであろう。国の境が邪魔になり地球規模で急速に進んだ融合化の現象は、国や民族エリア、宗教エリア等に独自にできた独特の習慣文化があったが、地域の食文化、教育文化、生活文化、ビジネス文化等あらゆる文化が融合化してきた。衣装においても民族衣装として形式的だけが残るだけで、日常生活からは消えてしまっている。この点についての善し悪しを論じても仕方がない。何故なら地球規模の流動化のうねりを止める方法がないからである。人間は便利で必要なものはどんどん取り入れ、地球規模のビジネスシステムはスピードを上げて融合化を進めていくのである。
2.近年、日本を襲った大きな波の特色
近年の日本の歴史上で大きな波が幾つかあった。第一の波は、長い鎖国を中止し西洋文化急速に導入した時点である。第二波は、第二次世界大戦の敗戦である。この二つの大異変は非常に大きな文化の変化であった。当時の人々にとっては非常に大きな波であったであろう。しかしこの波は民衆にとって外見上の変化が明白で、非常に理解し易い変化であったに違いない。しかし20末に起きたエリアレスの波は、前二つの変化より更に大きい波であるが理解しずらい波である。いずれの波も日本にはない異文化大量流入の特色をもっている。第一の開国の波も西洋文化が大量に流入し、日本文化が大きく影響して変化した。第二の敗戦による波も米国文化が大量に流入している。しかし第三の波の特色は、前二つの波とは大きな違いがある。日本だけが世界中の文化の影響を受けているのではなく、世界中の国が同時に地球規模でエリアレス化の大きな波の影響受けていることである。しかも大きな津波となって激しく襲っている点である。したがってこの大きな津波の特色は、日本だけを襲っているのではなく地球上のすべての国を襲っている点である。
3.今、なぜ日本人の研究が必要か
今、日本の企業がおかしい。日本人がおかしい。前述の大きな津波を受けている状況を前提として、日本人を分類すると次のような特色が出てくる。日本を襲った大きな第三の津波の影響は、40歳前後を境にしてその影響が二つの人種を作り上げている。数十年前に議論された若者論の中で、自分達と違う価値観をもった若者を称して、「今の若者は外国人と思え」と言った表現を使ったが、この世代は40歳を越え中堅幹部から上級幹部にまで達してきた。その後新しく出現してくる若者を、外国人説から新人類説、エーリアン説、新種のエーリアン説、電子部品族までどんどん新種が現われてきた。これらの人種を新人種族とすると、これ以外に現存する人種は旧人種族ということになる。これらの二分化される人種には大きな違いの文化をもっている。これら現存する二つの人種を非難し合っても仕方がない。それぞれの人種の特色が何であるかの研究が必要であり互いに認知することである。良い点を有機的に結合させる以外に解決策はないのである。今、企業がおかしいのは、これらの人種が有機的に結び付かないため人材が戦力化できないのである。それを単純に景気のせいや政治のせいにしているのだから解決策が見つからない。
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