新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉
投稿日 2/23(日) 01:40:50
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<シリーズ・市場経済の競争原理を探る>
このシリーズは地球レベルで始まった激しい市場経済の競争原理を研究するため、DNAの遺伝子に書き込まれた競争心の設計図の作用を解明するためのものです。会員の方々のご意見をお寄せください。
1.競争遺伝子とイジメの発現形態
人間社会は遺伝子の競争作用によってイジメが発生する。他の動物界にもイジメがあるという。何故これほどイジメが起きるのであろうか、特に人間のイジメは他の動物と比較して熾烈である。生物の根源にあるDNAの競争遺伝子が他の動物よりも強烈に設計されているためである。無意識に他人を攻撃したり、相手を必要以上に威嚇したりすることは、自分の優位性の主張であり、生物にとって当然の行動である。動物界には弱肉強食という行為があるが、動物は満腹状態では決して争いをしないが、人間は満腹状態であっても争いを続けることが多い。今の満腹よりも将来を意識した蓄積競争をするから競争が無限大化し、動物界のように一定の限度で収まらない。DNAの競争心が無限大に作用するのは頭脳が競争を促進させるためである。人間は無意識に激しく競争心を駆り立てられる場合があり、無意識に相手を威嚇する場合等は本能的行動の発現である。そのためイジメの形態は多岐にわたり激しく作用する。自慢することも自分の優位性の表現であり、過度の謙遜も結果として自分の優位性を主張していることが多い。
2.学校に見られるイジメ現象
小学校、中学校の教師は、子供たちのイジメが一番恐ろしいという。競争遺伝子は常に本能的に自分を優位にしようと作用する。子供達の純粋さがかえって激しく作用する場合がある。上下の地位を争う行動も位の位置が決定するまで安定しないのである。威嚇行為が上位者から徹底的に継続される場合がある。しかもその行為がエスカレートする。DNAの競争遺伝子は本能的作用のため止まることを知らない。これを抑制するものは理性であるが、子供達の理性は訓練されていない未熟なものである。特に現代社会の子供達は、幼児期時代に兄弟のじゃれ合を経験していない。1人子のため兄弟喧嘩の経験がないのである。兄弟喧嘩は手加減のトレーニングでもある。他の動物は幼児期にじゃれ合いの兄弟喧嘩で手加減のトレーニングをしている。現代の子供は手加減のトレーニングがないため、喧嘩が始まると本気で行動し死に至るまで継続する。DNAの競争遺伝子は子供達にはコントロールが難しいのである。
3.競争遺伝子は人間を成長させる
人間の競争遺伝子は、他の動物と比較して強烈な遺伝子であったため、他の動物に比較して進化の状態が良かったのであろう。競争遺伝子がなければ今日の人類が存在しなかったのであるから、人類にとって重要なものであるに違いない。しかし理性と本能的行動がバランスよく機能しないのである。激しい競争社会の中で他人に負けないために親は子供の教育に熱心であるし、教師も子供達に教育熱心である。しかし原理的に全部が勝組みに入るわけにはいかない。勝組みがあれば必ず負け組みが発生する。極度の負け組みは落ち込み存在感を失ってしまう。いわゆる落ちこぼれである。市場経済もこのようにして勝組みと負け組みを作り上げてしまう。これが市場経済の原理である。
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