<3>市場経済の競争原理を探る
新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉  投稿日 3/2(日) 03:29:14  返信も含め全削除

<シリーズ・市場経済の競争原理を探る>
 このシリーズは、市場経済の激しい競争原理を研究するため、DNAの競争遺伝子を研究するものです。会員の方々のご意見をお寄せください。

1.大人社会の競争原理とイジメ現象
 イジメは小学校や中学校だけの現象ではなく、大人社会のイジメは子供たちのイジメより遥かに強烈に発現する場合がある。その大部分のイジメ行為は我慢によって回避されているに過ぎないのである。それは大人社会も子供社会と同様にDNAの競争遺伝子が作用するためであり、自分の優位性を主張するため仕事や地位を利用して周りの人間を威嚇する場合があり、しかも威嚇している立場の人間が気がついていない場合もあり、威嚇を受けた者が過度に反応する場合もあり、人間社会は実に複雑で厄介なものである。優位に立つ者は精神が高揚し安定するが、威嚇を受けた者はたまらない。大きなパワーで威嚇されて負け犬にされそうになると反撃する。DNAの競争遺伝子には「負けたままでは生きられない」というシナリオが設計されている。そのためターゲットに向かって反撃する。これが大人社会の喧嘩である。もし相手があまりにも強大な力がある場合は、反撃できずにストレスを蓄積し、精神不安定化や精神病になるまで自分を攻撃し追い込む場合すらある。そこでストレス解消のためにもガス抜きが必要となるのである。

2.無限の競争原理の作用とストレスの蓄積
 人間のすべての行動には競争原理が作用している。全く競争原理が作用しない行動は存在しないのであろう。企業内の仕事であれば同僚や上司、部下との争いがあるし、競争ターゲットが他の競争企業の場合もあり、仕事上で競争原理がまったく存在しないものはあり得ないのである。子供を他人に負けないように鍛える場合も同じである。人間は脳が発達したために他の動物に見られるような満腹時のぐーだら行為がないのである。人間は眠っている時以外は、競争相手を探してまでも争い行為を継続する。この争いのための準備行為を努力といい、手抜きをすると負けてしまう。このように人間社会には無限の競争原理が作用するのである。しかも競争原理は勝組と負組の双方を必ず作り上げてしまう。マージャンゲームに見られるように全員が勝つことはあり得ないし、全員が負けることもあり得ないのである。

3.ストレス解消の必要性とその手法
 競争原理の作用は、勝組と負組の双方に大きなプレッシャーをかけることになるが、人間の行動自体にそのプレッシャーの要因が存在するのである。そのため蓄積されるストレスを常に解消する必要がある。このストレスは競争原理に起因するのであるから、同じ競争原理によって解消しなければならない。肉体的喧嘩をルール化するとスポーツとなり、頭脳競争をルール化するとゲームになる。このルール化した競技によって勝ち負けによってガス抜きができる。自分が直接スポーツに参加できない場合は、観戦者となってひいきチームやプレー者に乗り移った状態(ファン)で代理戦争をさせてストレスを解消する。テレビ放送のゲーム観戦も頭脳競争の代理戦争である。スポーツやゲームの代理戦争が何故これほどまでにストレス解消ができるのであろうか。人間は真に代理戦争が好きである。人間は頭脳の発達によって代理戦争を可能にしたのであるが、これほど人類の争いは激しいものであり、この競争原理をベースにした世界の市場経済も激しいものである。日本人の競争心のパワーが低迷している中で経済の世界戦略は大丈夫であろうか。


返信する

パスワード

一覧へ戻る】 ※最新の画面を表示するには再読み込みしてください.