新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉
投稿日 3/9(日) 18:23:20
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<シリーズ・市場経済の競争原理を探る>
このシリーズは、市場経済の激しい競争原理を研究するには、DNAの競争原理を研究することが必要になるが、市場経済の競争が激化すると、人間関係にも大きな影響を与えるのである。
1.DNAと人間関係
人類の活動自体がDNAに組み込まれた競争原理の作用による行動である。良い食事をすることも自分のDNAを中断させないために重要な行為であり、結婚して子供をつくることも自分のDNAを子孫に継続させるための行為である。そのため激しい競争によって結婚相手を探すのである。競争に勝つためには勉強もするし仕事もするが争いが結果として発生する。人間はDNAの遺伝子を中断させられることが最高の恐怖であるから、本能的に一生懸命に行動するのである。しかし、いくら努力しても負けてしまう場合があり、逃げ道がない状態に追い込まれる場合がある。
2.若者論研究の必要性
管理職研修において何時の時代でも必ず問題提起されることは、「今の若者は」という一連の若者論議である。昔から多くの管理職の悩みであろう。若者論は経営管理の一番の課題であるといっていいほど何時の時代であっても問題が多いのである。長年にわたる管理者研修のなかで、気がついてみると30数年間も若者問題を扱ってきた。当初は、企業における管理者からみた若者論研究であったが、大学生の思考や行動が大きく変化し高校生の思考の変化や行動を研究せざるを得なくなり、更に中学生、小学生、幼稚園児、幼児の研究にまで研究対象を広げざるを得なくなったのである。その段階で出て来たものがイジメであった。
3.DNAの競争遺伝子とイジメのメカニズム
幼児論研究の段階で気がついたことは、幼児時代の思考や行動が、動物の本能的行動に非常に類似しているため、更に動物行動学を研究せざるをえなくなったのである。人間は、この成長段階にもDNAの競争原理が強く作用していることに気付き、これがイジメの根源となっていることが分かってきた。生物は一生このDNAの競争に巻き込まれて過ごさなければならないのである。イジメは、この競争原理の中で必然的に起きる現象であり、避けて通ることができないのである。イジメの発生メカニズムを原理的に整理することが今回の狙いである。この現象を社会学的に整理したものであり、人間関係論の参考になるであろう。
4.イジメの正体を探る
イジメとは何者であろうか、イジメの正体はつかみどころがない現象である。肉体的・精神的プレッシャーをかけて一定の限度を越えた時点で感ずる負担感の現象である。しかし、その一定限度の負担感には個人差があるし、その時点の環境や本人の心理状況にも左右され、一義的には定義できないのである。そのため他人を気がつかないでイジメ行動をしている場合が多く、人間関係を悪くしている。市場経済の競争原理が地球規模で激しさを増すばかりであるから、今後の陣源関係においても競争原理が激しく作用する時代となってきたのである。競走には良い面と悪い面があるが、イジメは悪い面であろう。しかし、目標をもったほど良い競争とイジメは紙一重であり、目標達成のためのプレッシャーは時としてイジメになる場合がある。そのためにもイジメのメカニズムも研究しなければならない。
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