<12>競争社会の威嚇信号と受信者<その1>
新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉  投稿日 5/4(日) 23:12:29  返信も含め全削除
<管理職とDNAの競争遺伝子の作用・その注意と心得>

1.競争原理と外部威圧信号の受発信
 人間はDNAに組み込まれた競争原理の作用によって様々行動にでるが、その一つに他人に負けないための行動として相手を威圧する行動がある。通常は言葉によって相手を威圧する場合が多く見受けられる。しかし当の本人は自分が相手を威圧する内容の発信をしている意識がない場合もあり、無意識に他人を威圧する信号を発している場合がある。なぜこのような現象が起きるか、これはDNAの作用であり発信内容の威圧の強度は、その場の環境や雰囲気、信号の発信者と受信者の人間関係等様々な影響によって、情報内容が良質な状態で受信者に伝わったり、悪意な情報として伝わる場合がある。

2.外部から威圧信号を受信した場合の反応
(1)精神的安定者の受信反応
 健康な精神状態で外部からの威嚇信号を受信した場合でも、情報の受信者が精神的に安定している場合は、その威嚇信号を瞬時に分析し自分にとって良質な信号であるか悪質な信号であるかを判断できる。仮に威嚇された悪意な信号であれば直ちに切り捨てるか無視し、逆に威嚇信号であっても激励や励ましの信号に変換して受け入れてしまう場合もある。そのため受信者側の精神には傷がつかず精神状態は極めて安定化したままである。

(2)精神的初期不安定者の受信反応
 精神状態が少し不安定な状態で外部からの威嚇信号を受信した場合は、その威嚇信号を重く受信してしまい精神的負担感を感じてしまう。受信した信号が良質な信号であるか悪質な信号であるかを判断するためすら悩んでしまう。例え激励や励ましの信号であっても負担感が大きくストレスを蓄積しまう場合がある。このような場合は情報発信者が受信相手の精神状態まで読み取る能力を要求される。通常の威嚇信号発信者は、人間関係が上位に位置している場合が多いため、受信者の精神的重圧感になる場合があり注意しなければならない。冗談で発信している信号が相手を深く傷つけていることが多いのである。信号受信者の精神的状態を見抜くことも管理職の能力の一つであるとされている。

(3)精神不安定者の受信反応
 外部からの信号が少しでも負担感があれば異常信号として捉えてしまう。精神不安定者からすれば異常信号は自分の許容範囲を越えた信号となるのである。そのため自分で限定した範囲の情報だけしか受け入れることが出来ないのである。一般的にゆとりがない状態をいう。異常信号として感じた状態ではその信号に対して適応できないのである。人間は弱いもので精神状態を常に安定化させることは大変難しいのである。先人は健全な肉体に健全な精神が宿ると言っている。肉体の善し悪し状態まで我々人類の精神状態を左右しているのである。その意味で人間関係の上位にいる管理職のひとは責任が重大である。上位にいる者が部下を威嚇するだけでは戦力化することはできないことを認識しなければならない。

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