新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉
投稿日 5/11(日) 14:31:36
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<管理職としてDNAの競争遺伝子の作用を注意すること>
1.外部の威圧信号を受信した場合の精神的反応
人間は外部から様々な威嚇信号の中にさらされている。これは前述したようにDNAの「他人には負けるな」という競争遺伝子の作用であって自然の摂理である。いずれにしても悪意な威嚇信号は受信者側の精神状態に大きく作用する。正常な精神状態であれば全く問題にならないが、人間は常に精神状態は変化する。肉体的状態や家庭の状態、仕事の状態、その他の人間関係等様々な状況変化で精神状態が常に変化している。したがって同じ受信相手に同じ内容を同じ状態で発信した場合であっても、相手の心身状態によって受け止め方が違うのであり、上位に立つ管理職は注意しなければならない。
2.外部から威嚇信号を受信した場合の処理能力
(1)健康的な精神状態の場合の処理能力
健康的な精神状態のひとであれば、悪意な威嚇信号を受信した場合であっても、軽い精神的動揺の程度で済んでしまうし、内容によっては軽いやきもち程度で処理されることが多く、大きな精神的ダメージを受けないで済むのである。このように健康的な精神状態の場合は、大部分の悪質信号は無視され切り捨てられ、精神的に影響を与えず安定しているのである。
(2)弱精神状態の場合の処理能力
精神状態が弱い状態で威嚇信号を受信した場合は、弱いダメージ状態であってもストレスの蓄積を開始する。イライラが募りストレスの蓄積を開始してしまうと情緒不安定になる。そのため不平や不満感が蓄積される。その蓄積された受信情報は増幅されるため、情報発信源に対して大きな不信感を抱くようになる。また欲求不満は益々増幅されて蓄積してしまう。この状態になれば健康人の精神状態に見られるような自己処理能力がなく、オーバーフローの状態になってしまう。カウンセラーの最も必要な状態である。管理職や指導者が一番注意しなければならない状態である。
(3)臨界点を越えた精神状態の処理能力
強烈な威嚇信号を受信し、その威嚇信号による処理が臨界点を越えた状態では爆発する。当然ストレスの蓄積も臨界点に達しているから、威嚇信号を処理するどころか自分の精神の破壊を開始する。極度のノイローゼ、自律神経失調症、神経症、被害妄想狂、精神病等に追い込まれ、最後は自分を死に追い込むまで自分を攻撃する場合もある。人間は弱い側面を持っていることを認識しなければならない。企業内の人間関係で起きることもあれば、仕事の内容で起きることもあり、管理職はそのすべてについて観察し対処しなければならない。管理職は自分が統括する人材を戦力化することであるから、管理職の重要な役割であることを忘れてはならない。
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