<14>競争社会の威嚇信号と受信者<その3>
新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉  投稿日 5/18(日) 12:35:00  返信も含め全削除

<管理職としてDNAの競争遺伝子の作用を注意すること>
 上位に位置する者が下位に位置する者に対して無意識に発信する威嚇信号は、DNAの競争遺伝子の作用でもあるから無くすることは難しいが、管理職として十分に注意しなければならない。

1.外部の威圧信号を受信した場合の反応
外部から強烈な威嚇信号を受けた場合は、まず精神的に大きな影響を受けるが、その後に肉体に影響が現れる場合がある。よく病は気からと言われるのもそのためである。人類は進化によって脳を高度に発達させたことによる現象である。詳しくは後述するが、単純に精神的な打撃が肉体に反応するものではないが、精神的影響が想像以上に大きいことも事実である。例えば目の前に出された梅干を見ただけで唾液が出ることは、精神に大きく肉体が左右されている証拠である。唾液が出れば胃液、十二指腸液も連動しているし、神経性胃潰瘍も当然の現象である。

2.外部の威圧信号を受信した場合の肉体的反応
(1)健康な精神状態の場合の肉体反応
 健康的な精神状態では、強烈な威嚇信号を受信した場合であっても、多少の精神的動揺があっても肉体的影響は軽いものである。軽い疲労感程度か軽い不眠症程度で済んでしまう。気分転換によって大きく体調を崩すまでには至らない。

(2)弱精神状態の場合の肉体的反応
 人間は精神的影響が大きく作用するものであるから、弱精神状態の状況下では弱い威嚇信号であってもその信号をストレスとして蓄積を開始する。蓄積されたストレスが一定水準に達すると、自分で自分の肉体を攻撃開始する。その結果、肉体に病的なダメージを与え不眠症、頭痛、腹痛、ふるえ、吐き気、自家中毒、円形脱毛症等になって肉体的症状になって発現するのである。そのため活動行為が鈍くなり閉じこもり現象が現れる。

(3)極度に悪化した精神状態の場合の肉体反応
 精神状態の悪い状態で強烈な威嚇信号を受信した場合は、その威嚇信号の処理能力が臨界点に達してしまい爆発する。当然ストレスの蓄積も臨界点に達しているから、威嚇信号を処理するどころか自分で自分の精神を攻撃し始める。その結果極度のノイローゼ、自律神経失調症、神経症、被害妄想狂、精神病等に追い込まれ、最後は自分を死に追い込むまで自分を攻撃する。人間は外部からの威嚇信号等の精神的攻撃に弱い側面を持っていることを認識しなければならない。これらの現象は、企業内の人間関係で起きることもあれば、仕事の内容で起きることもあり、管理職はそのすべてを観察し対処しなければならない。過度な精神的負荷によって自分で自分の肉体を攻撃する場合の現象として、強烈な不眠症、極度な疲労による体調不良、強烈な腹痛、神経性胃潰瘍、自律神経失調症、対人恐怖症 うつ病等になって現れる。管理職は自分が統括する人材を戦力化することであるから、これらの現象に対する対応も管理職の重要な役割であることを忘れてはならない。

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