<15>競争社会の威嚇信号と受信者<その4>
新規投稿者 地域経済研究所・阿座上洋吉  投稿日 5/25(日) 21:39:53  返信も含め全削除

<管理職は、DNAの競争遺伝子の作用に十分に注意すること>
 上位に位置する管理職は部下を統率するためや管理するという理由で、過度に非難することや相手の弱点を大げさに指摘することは威嚇信号になる場合が多いので注意しなければならない。相手の精神状態が常に一定であるとは限らない。特に女性の場合は、情緒的な特性もあって精神的に予想外のダメージを与えることもあり注意しなければならない。

1.外部の威圧信号に対する自己防衛とその行動
 外部から威嚇信号を受信した場合の反応としては、精神的に反応する場合と肉体的に反応する場合があることは前述した。更に外部から受信した信号によって、精神的、肉体的状況によっては各種の行動として現れる場合がある。特に人間の精神は常に揺らいでいるものであり、その揺らぎの状況の中で受けた威嚇信号は種々の行動になって現れるのである。

2.威圧信号に対する自己防衛行動
(1)健康な精神状態の場合の自己防衛行動
 健康な精神と肉体の状態の場合は、外部から少々の威圧信号を受信した場合であっても、大きなダメージは受けにくく、軽い落ち込みや揺らぎはあるかもしれないが、直ちに精神的作用で修復が進み正常化の処理が行われる。このように軽い落ち込み程度のうちに無意識に気分転換の作用が開始され、軽い運動等の肉体的行動により解消し正常化へ復元する。

(2)弱精神状態の場合の自己防衛の行動
 精神状態が少し弱っている場合に受けた威嚇信号は、自己防衛の行動として外部からの威嚇信号を回避する行動に出る場合が多い。これは軽い緊急避難策として有効である。いわゆる「ずる休み」としての行動である。子供達によくみられる現象であるが、精神や肉体状態を健康が復元する方法として有効である。少しの行動で直ちに正常化する程度のもので心配はいらない。一時的には外部からの威嚇信号を受けにくい環境を作ることが重要である。しかし、この時点が軽症で済むか重症化するかの別れ目になる場合が多いので、本人ばかりではなく関係者も注意しなければならない。一番の対応は威嚇信号の発信者が注意すべきことである。一般的には上位に位置する管理職が激励のつもりや部下育成のためであると思い込んでいる場合が多いが、人間の精神は微妙で弱い面をもっていることを注意すべきである。

(3)極度に悪化した精神状態での自己防衛行動
 精神状態が極度に悪化している場合に受けた威嚇信号は、受信者にとって強烈に受信するため、自己防衛機能が一気に作用する。威嚇信号を避けるために一挙に最終段階までに達してしまうのである。不登校や出社拒否による外部信号を遮断する行為となる。更に進行すれば自己防衛の行動が社会からの逃避行動にでるため、薬物中毒や自殺等の行動にまでエスカレートしてしまう。これらの現象は威嚇信号の発信源に対して徹底的な遮断行為をする点で共通している。

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