新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 6/29(日) 12:07:18
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<少し乱暴な第二の遺伝子論・パート2>
新しい管理者像の研究になぜ第二の遺伝子論の研究をしなければならないか。それは管理職が部下に対して統制が利かない時代になり、新しいノウハウが必要になったからである。なぜ命令等の統制が利かない時代になったのであろうか。それは情報化社会の新しい現象である。人間に情報を与えると自ら入手した情報によって自ら決断して行動するため、上位からの伝達が従来のように伝わらないし、情報化社会により人類はますます地球規模で行動するようになった。このエリアレス化社会に管理職はどう行動すべきであろうか。
1.第二の遺伝子はどのようにして伝播するか。
第一の遺伝子は、肉体に組み込まれたDNAの中に書き込まれた情報であるから、生物的伝承形態以外に伝承する仕組みは存在しないが、人類が進化することによって創り上げた第二の精神的遺伝子(これは遺伝子ではないが、あえて第二の遺伝子として位置づけて表現することにしている)がどのようにして伝播していくのであろうか。第二の精神的遺伝子は、人類が脳を進化させることによって手にした遺伝子的作用である。この遺伝子は脳に付着したウイルスのように作用している。宗教等にみられるようにこのウイルスは空気感染する特性をもっており、第一の生物的遺伝子と大きく伝播する形態が違うのである。
2.人間の性格と第二の遺伝子の作用
人間にはそれぞれ個体の性格が違うものである。強気のひと、弱気のひと、意地悪なひと、優しいひと等、個体の性格には大きな差があるが、この性格は第一の肉体的遺伝子の設計図による作用か、第二の精神的遺伝子の作用によって起きるものかは不明な点多いが、人間以外の動物に見られるように動物にも個体ごとに性格がちがうのである。その点では個体の性格は第一の肉体的遺伝子に組み込まれているのであろう。しかし他の動物についても生活環境によって性格が矯正される部分があるという。また人間にも見られるように長男はおっとりした性格が多く、次男は生存競争の激しい中で形成された性格をもっている。性格は第一の生物学的遺伝子をベースに第二の精神的遺伝子の影響を受けて形成されるとみるべきである。
3.グローバル化社会で遺伝子が混乱している
本来、生物は自分の縄張りの中で居心地の良い環境を整備する習性をもっているが、情報化社会による作用で地球規模のエリアレス化が進み、縄張りエリアが壊れエリアレス化した環境は生物にとっては最善とはいえないのである。たまたま人類は頭脳を発達させ環境変化に順応することができるようになったが、しかし動物本来の自分の縄張り意識は強く残っており、必ずしもエリアレス化社会が居心地良いとはいえない。子供社会で起きているイジメ等の要因で引きこもり現象が起きることも、自己防衛するためのエリアをつくる現象である。このように現代社会で起きている新しく起きている現象は、生物が進化する過程や長い歴史の中で体験した地球規模のエリアレス化によって引き起こされている現象が多く、第二の精神的遺伝子の設計図を人種や民族を超えて書き換える必要がでてきたのではなかろうか。
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