<33>競争遺伝子の作用とコントロール
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 9/28(日) 23:50:43  返信も含め全削除

1.競争遺伝子のコントロールは難しい
 生物の闘争行動は、DNAに組み込まれた競争遺伝子による作用である。そのため生物から闘争心を取り除くことは出来ないし、簡単にコントロールをすることもできない。生物にはこの競争遺伝子が常に何らかの作用をしており、その刺激がパワーとなって今日まで高度な生命体まで進化してきた。特に人間はこの進化を活用し高度な脳まで手にしたのである。しかし人間はこの高度な脳を手にしたことにより新たな争いを作り出している。脳による競争は無限に作用するため予期せぬ結果も招いている。勝者になるため努力すること自体が競争相手を威嚇してしまう場合もあり、努力自体が争いの種になる場合もあり、争いは尽きないのである。しかし前述のとおり競争心があるからこそ生物は進化し、人類が豊かな生活を得たことも競争遺伝子のパワーによる成果といって過言ではない。人類はこのように競争遺伝子の作用から逃れることが出来ない運命にある。この競争遺伝子は争いとし作用する一方で、過激な行動を抑制し優しい行動にも作用する。しかし多くは激しい競争となって現われることが多く、ビジネスの争いや人間関係の争い等ストレスを蓄積する行為が多い。人類はストレスの解消法としても前に述べたとおり気分転換や各種のガス抜き方法も考え出している。スポーツや娯楽、旅行等ストレスの解消法もあみ出し効果を上げている。しかし過剰なストレスが蓄積され一定の許容量を超えてあふれ出ることがあり、人類にとって最大の危機も自らつくり出している。

2.ストレスのガス抜きを積極的に
 競争遺伝子の作用によって攻撃的な行為は、結果的に関係者の勝敗となって現われる。勝者側はよいが敗者はストレスが蓄積するからたまらない。しかも勝負の判定が不公正な場合や理不尽なものがあればストレスが更に大きく蓄積される。理不尽な判定を受けた敗者は性格にも左右するが反撃する場合があり、この反撃行為を喧嘩となって現われる。共通のストレスを蓄積した集団ができると、集団間で争いが発生するがテロや戦争となって現われる。人類が行動するほとんどの行為が勝敗に関連しており、必勝を期して行動する。博打行為に見られるように人間は偶然の因子までも頼りに博打で勝負する。このような行為は人類が脳を進化させた結果の作用であろう。これまでしてでも勝とうとする人間の行為の根源は、すべて競争遺伝子に起因している。肉体的競争をルール化して喧嘩をスポーツ化することや頭脳的競争をルールで加工してゲーム化することで、ストレスの解消やガス抜きに効果があるのであれば、もっと人間の根源を研究し対応すべきである。ゲームの中には実力を要求されるものもあるが、偶然性の因子を加味したものが多くストレス解消に貢献している。このように偶然性を利用したゲームでも勝者になり爽快な気分でストレスの解消するのであれば結構なことである。競馬、競輪の愛好者は勝敗も重要であるが精神的ストレス解消に良いという意見が多い。

3.ガス抜きが効かないほどのストレス
 ストレスが許容量を超えてあふれ出すぐらいの場合は、上記のようなストレス解消法では解決しない。完全に敗退し逃げ道がない状態に追い込まれた場合は、ノイローゼや自殺に追い込まれる者もおり、ガス抜きシステムが機能しない。人間は弱いものでありこれほどまでに追い込んではいけないのである。

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