新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 11/2(日) 13:05:33
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1.イジメは自分の上位を主張する一形態
イジメの現象は、集団エリアの競争強弱環境が一定水準を超えた状態に起きる現象である。その形態は様々で集団エリアの大小規模や集団の性格、集団の目的等により質の違ったイジメが発生する。一部の報道による北朝鮮の刑務所における看守の異常なイジメ行為(日本の刑務所にも過去に同様の現象があった)は、決定的上位の立場を利用した陰湿なイジメは、決定的力が上位にある者による幼児虐待や動物虐待に通ずるものがある。これは他で自分が下位としての不利な状態で受けているイジメのストレスを、一番弱いところで発散するための行為である。したがって自分が所属する環境の中で自分の優位性を主張する必要がない場合には起きない現象である。したがってエリア内で自分の存在価値があり、自分が自主的に行動することができる場合にはイジメ行動に出ることがない。このようにイジメ現象は、競争心をベースにした上位位置を確保のための過程で現れるものと、ストレスを解消するためのイジメに分かれ、その行為も肉体系のイジメと頭脳系のイジメに分かれるのである。
(1)肉体系イジメ現象
肉体系のイジメ現象は、一般的には暴力系イジメとも言われ体力、腕力等の肉体的優位性を前提にして相手の肉体に危害を加え、自分の優位性を主張し自分の配下におく行為であり、肉体的力関係が上下位の争いとなって現われる。自分の子分に対する更なる肉体的イジメの継続や時には金品等を貢がせる行為は、上位威力保持のための行為もあるが、自分のストレスの解消のための行為の方が多い。
(2)頭脳系イジメ現象
人類は脳を進化させたため他の動物に比べ、頭脳系のイジメが多く発生する特色がある。頭脳系のイジメ現象は、競争相手の精神状態を不安定な状態に追い込み、自分の優位性を強行に認知させる行為である。頭脳系によるイジメは地位や優位な立場を利用した行為であるから、嫌がらせや過激な口喧嘩等により精神的に苦痛を与える形態で行われるため陰湿化するのである。
2.独裁者まで登りつめた競争遺伝子の作用
集団の中で築き上げた独裁者の地位の保全は並みの努力では保持できない。この独裁体制を保持するためには二つの手法が用いられる。第一の手法は、集団内全員にスパイ合戦をさせて競わせ、集団内部の動向を探り早期に不穏分子を摘発し、競争相手の目を出さないようにする行為である。競争相手の目は小集団すら作らせないようにすることである。小集団ができると集団には共通の意思が生まれ増殖する。当然、独裁者と相違する意思が生まれる可能性が高いからである。第二の手法は、外部の他の集団と戦闘状態になるように煽り立てることである。これによって不穏分子の目を独裁者から敵は外部にありと宣伝することである。これによって集団内部が団結し統制が取れるようになるからである。この手法は、戦時中の日本の軍部やオーム経の内部がそうであったし、外国では、旧ソ連のスターリン時代、ドイツのヒットラーがそうであったし、北朝鮮はそのまっただ中にある。
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