新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 3/21(日) 20:37:15
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1.自由労働市場時代はマニュアルやISOが必要となる
グローバル化社会になり市場原理主義は益々強く作用する時代となってきた。そのため市場経済の競争も激しさを増すばかりである。この激しい競争社会で生き残るためには、固定費としての人件費を減らさなければ企業は生き残ることが出来ない。そのためすべての産業界では正社員を少数化し、自由労働市場から派遣社員や契約社員、パート・アルバイト等で人材を確保しなければならなくなってきた。日本の労働市場も欧米並みに正社員労働市場が縮小し続けており、派遣社員等の自由労働市場は拡大の一途である。そのため人材の受入企業にも一定の人材を効率よく運用するシステムが必要になってきた。受け入れた人材を当初から一定水準以上の能力を発揮させるシステムが必要になってきた。一定水準以上の能力を発揮させるものがマニュアル手法である。自由労働市場から受け入れた人材に付加価値をつけ、正社員族並の力量まで高めて戦力化することは、マニュアルやISOの知的財産なしでは達成不可能である。このような時代にはマニュアルが益々威力を発揮することを認識すべきである。自由労働市場が拡大するにつれて日本の労働市場は、正社員労働市場と自由労働市場に二重構造化が進んできた。そのためマニュアルやISOの知的財産が益々威力を発揮する時代になってきている。
2.危機の種類や危険度は工種別に相違する
建設業の建設現場は、工程別に基礎部分から順次種類の異なった工種(専門工事)が積み重なって施工されていく。そのため各種の専門工事の工程で発生する事故や危険な状況は、同一工種には共通する事故が発生するが、工種が変わると異なる事故等が発生する。そのため安全管理については工種別に行われなければならない。特に建設業界の事故等の特色は、製造業の安全管理に比較して工種別に大きく相違する特色がある。建設現場で見かけるような「今日も一日安全に」という垂れ幕のスローガンは、科学的危機管理システムではない。誰でも事故には遭いたくないのであり、こんな情緒的な精神訓話では危機回避システムとしては機能しない。建前によるスローガンはゼスチャーであって、現場の危機とはかけ離れた精神論となってしまう。現場の危機は地道なもので現場に密着した詳細な安全行動マニュアルが武器となるのである。この安全行動マニュアルとISOの品質管理マニュアルは、工種別管理が中心となるため一体化すべきであり、別々に運用すると威力は半減する。
3.危機管理とISOは一体化して運用する
航空機の運航には詳細なマニュアルがあってこそ、危機管理が適切に機能するのである。日本人もマニュアルの重要性をもっと認識すべきである。この危機管理システムもデジタル化することによって、変化の対応が容易となり危機管理の進化が迅速行われるのである。すべての行動がマニュアル化され電子情報化されると変化しやすく、マニュアルの進化が加速するため成功する。ペーパーによるISOの運営では変化の対応が鈍く、デジタル化が重要であることを留意しなければならない。危機管理のシステムと良品生産の管理システムとは裏腹の関係に有り、危機や事故が発生しやすい生産現場では決して良品が生産できるものではないのである。
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