<72>デジタル信号と加工法の研究
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 7/4(日) 18:20:38  返信も含め全削除

1.貨幣評価は重要な経営の共通言語
 経営管理の情報は、長期にわたり貨幣の単位によって表現する方法を用いてきた。金額で表現することですべての経済事象を一元的に表示することができるため、経営管理の共通言語として貨幣表現は重要な役割を果たしてきた。この金額表現は共通言語であって企業経営の情報が一元化され経営全体を把握することができるものであり、人類が貨幣評価の手法に気が付かなければ、今日のような巨大な企業の経営は不可能であり、如何に貨幣評価が経営に重要であるかが分かる。これを貨幣評価の公準といって人類が貨幣を交換手段として利用をすることを考えた時代から延々と続いてきたのである。そのためすべての経営情報を金額という共通言語によって記録し、この金額表示の情報を各種の項目に集計し、更に詳細な分類や分析をすることによって経営管理に用いてきたのである。如何に貨幣による表示が重要であり簡便に経営管理に活用できたか計り知れないものがある。このように貨幣表現は経営管理の道具として大きな貢献をしてきたのである。

2.経営管理に第二の共通言語の出現した
 近年のIT化時代のデジタル信号の活用は、経営管理の共通言語としてデジタル信号が金額言語の共通言語を超える力量を発揮し始めている。デジタル信号はあらゆる事象や作業行為をデジタル信号化することで更に金額言語を超えるが可能性が出てきたのである。金額情報に時系列を加味することは当たり前になってきたし、映像情報や音声情報等の感性情報までも金額情報と組合せながら利用し、各種の異質な情報までも融合させて活用できるレベルまで成長してきた。このような異質な情報を融合化して蓄積し、これを加工することによって過去の経営管理の道具では不可能であったことを可能にしてきた。金額管理の時代の経営管理の発想や思想に大きな転換させる影響を与えるに至っている。このように人類は新しい道具としてデジタル信号を手にしたのであるが、このようなデジタル信号を共通言語として利用することは、入口の段階であり今後に進化していく課程を注意深く観察しその活用の研究を怠ってはならない。

3.デジタルデータは無限の可能性    
 デジタルデータの意味するものは何か。デジタルデータは人類が新しく手にした共通言語であり、経営情報の公準(前提)としての性格をもってきた。この新しい共通言語を利用するに当り、過去の金額言語を前提にしていた経営管理の思想や発想ではデジタル信号を真に使いこなすことは出来ない。デジタル信号は単に帳簿や帳票に記録していた金額情報をデジタル信号に変えて効率上げるためだけに止まらず、経営の思想や発想或いは経営手法等、経営の根本から転換が必要になってきた。更に過去のデジタルデータの蓄積が容易になり、あらゆる過去の各種事象をデジタル信号の共通言語で蓄積することが可能になった。過去、現在、未来についての予測や特殊な情報までも瞬時に加工し有効な情報加工が可能となり、デジタル情報は未来に向かって限りなく利用法が拡大される知的財産としての道具となってきた。経営管理の道具としてその大きな可能性を秘めており、情報の加工法を研究することによって強力な武器になることは間違いないであろう。その可能性は未知数である。

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