新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 8/1(日) 20:04:57
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1.生命力の周期と対応策
すべての生命体には生命の周期というものを持っている。また個体としての生命体にも寿命としての生命の期間がありその長短は様々であるが、統計的な平均値で見れば見事に種の生命体ごとに正確な周期を持っている。また生命体の周期は種に違いがあっても一定のリズムを持っており、生命誕生後の成長期は勢いをもって成長するし、やがて成熟期を向かえ安定期に入る。次は衰退期に入り消滅する運命を向えるのである。前回記述した企業の生命力としての周期についても、成長期、成熟期、衰退期の三つのリズムを持っている。企業が継続する場合の重要な時期は成熟期に入ったときである。何故ならやがて到来する衰退期に入る前の対応策である。衰退期に入り延命策であがくようでは遅いのである。生命体は周期どおり消滅するのであれば新生が必要である。企業の一生の周期の中で恐ろしい時期は、成熟期の成功感に浸っている時期に衰退期の計算ができないことである。周期の終末を向えることを前提であれば、如何に生まれ変わる能力が必要であるかを問われるのであり、その時期が成熟期であることを忘れてはいけない。
2.社会変化のスピードと新変化エネルギー
人類永遠の課題である世代格差はどうして生ずるのであろうか。その要因には色々あるのであるが一つには社会の変化の環境変化にある。旧人種は生い立ちの古い時代の習慣文化を引き摺るから、社会変化からくる現代社会の現象には必ずしも馴染まない部分を持っている。そのため自分が体験した生い立ち文化に馴染んだ行為を強く主張する。つまりすべての人間が年令と共に保守的な部分を主張するのは当然であり、それなりの必然性があるのである。このように何時の時代でも二つの対立する強力なエネルギーが存在する。一つは過去に自分たちが作り上げてきた習慣文化を維持しようとするエネルギーであり、他は現代社会環境が新しく要請する新しい変化を求めるエネルギーである。新変化エネルギーは過去に前例がない未知への挑戦であり冒険行為である。これは人間のDNAに仕組まれた遺伝子の中の競争心による挑戦行為であり、未知への挑戦という冒険心が作用する。このエネルギーが過去の習慣文化を維持しようする旧エネルギーの抵抗に合いながら、新しい変化エネルギーの方に少し力量が勝るため社会変化が起き後戻りはしないのである。
3.新旧エネルギーの攻め合いとその結果
生物は社会が変化すると肉体的、精神的に対応するように作用する。この対応する能力で起きる現象が進化であり、人類は環境変化に対応するため頭脳まで進化させた。そのため習慣文化にも大きな影響を与え社会変化をもたらす結果となる。先に述べたようにこの習慣文化は旧保守的エネルギーと新しい変化エネルギーの攻め合いであるが、近年の新変化エネルギーの変化スピードの速さが異常な速さのため、保守的エネルギー群の対応能力の低下が目立ってきた。これは変化の速さに関係していることは間違いないが、社会環境は、高度情報化社会の影響で更にスピードが増しており、変化のスピードがスローテンポになる気配は全くない。これに対する一部のスローフード運動やスロー・・云々という運動も盛んになってきたが、通常ビジネスの環境はスローテンポ化が常態化することはあり得ない点を注意し、その対応を怠ってはいけない。
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