新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 2/27(日) 18:06:51
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1.豊かな時代に高学歴化が進んだ
豊かな時代の到来と共に高学歴化が進んできた。貧乏な時代は義務教育までがやっとであったが、日本経済の成長と共に親の資力が増すにつれて高学歴化が進んでいった。経済が成長する前までは、中学校の義務教育を終えて社会に出る子供たちが非常に多かった。経済の成長期は産業界も大量の働き手が必要であったし、当時の中卒者は金の卵と言われ求職者より求人の方が大幅に上回っていた。高学歴者よりも働き手が要請された時代であった。しかし親のゆとりが増すと中卒で社会に出るものが激減し、最低学歴が高卒化し、更に大学についても誰でも入れる状況下になってきた。日本中で大学の新設が増え、更に学部の新設や定員増の体制ができ上がり、高学歴化の準備が整って大学生増産体制が到来したのである。
2.少子化現象も高学歴化を進めた
その後少子化時代に入ると高学歴化は更に進んでいった。少子化時代によく言われたことであるが、子供は少なく生んで大事に育てると言われ、豊かな時代になればなるほど少子化が進んできた。日本は貧乏人の子沢山という時代が長く続いたが、その反対現象が急速に進んでいったのである。少子化時代には一人っ子が増え大学まで教育させることは、世間の通常の姿になってきた。
3.大人になるのが遅れる日本人
所得が低かった時代は栄養のバランスも悪く短命であったが、高度成長期に所得が増えるにつれて肉体的に体力向上が進み、平均的寿命が急速に延び世界一の長寿国となった。今や人生80年を超え始めている。肉体が若返ると精神まで連動して若返ってきた。昭和初期の日本人の平均寿命は40才台であったが、この時代は人生50年と言われ40才後半には引退すら考えていたそうである。今や50才代は働き盛りであり精神的にも非常に若い状態である。更に昔は15才前後で元服という大人になる儀式があったが、平均寿命が短かった時代には精神的にも早くに大人になり、大人としての役目を果たさなければならなかったのである。
4.青春時代の長期化と超高学歴化社会
人生50年と言われた時代の青春時代は非常に短期間であった。当時の環境は子供時代から一気に大人社会に入る状況で、青春時代が少なく特に女性については無いに等しかった。人生80年時代になると肉体ばかりではなく精神的にも青春時代が非常に長くなってきた。この青春時代が学歴養成時代でもあり、高学歴社会の環境醸成に連動しているのである。そのため高学歴化は益々進み大学進学どころか、大学院すら一般的学歴の時代に入ってきたのである。日本人の肉体的精神的若返りはどこまで進むか分らないが、よく年配者が若者を指して今の若者は幼稚であると言うが、年配者自体も年をとらずに若さを持続しており、日本人全員が若返っている現象であり教育投資の期間が益々長期間になる様相を呈してきた。
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