新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 4/24(日) 17:08:29
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1.未熟なグローバル化の対応
過去の市場経済は、市場が国別に孤立した状態で進んでいた市場経済であったから、今日のようにグローバル化社会の市場経済とは相違したものであった。当時の市場経済は、自国の不足した原材料を輸入する程度であり、近年のような地球規模で市場が融合化し一体化した状態の市場経済ではなかった。今日のような世界経済のグローバル化による一体化した現象は近年の出来事であり、このようなグローバル化社会は、人類始まって以来始めての経験であり、未体験なビジネス社会に突入したのである。しかもこのグローバル化の現象が、あまりにも急速に進んだため、変化のスピードの対応に苦慮している国もあり、また、先進国においても対応の格差が生じ、所得の格差となって現れてきた。人類はこのグローバル化に対する対応策について未熟であり、個人の思想や行動は決して適切なものとはいえない。更に企業の対応や国の施策についても同様に未熟であり、グローバル化した社会に対する対応策が、近年、人類が直面している一番大きな課題である。
2.初体験の者には厳し過ぎる
国の内部だけの競争であれば、それほど変化の激しい競争にはならない。限定された一定の区域内には、民族や地域に特有なビジネスの習慣文化が出来上がり、地域の環境に合った棲み分け等のビジネス文化が出来上がり、それなりに地域に馴染んだ習慣文化ができ上がるものである。この習慣文化は、地域ビジネス社会が長い時間をかけて作り上げた居心地の良いビジネスの習慣文化である。また、この習慣文化は、地域の居心地といった基本的問題であり、これらの習慣文化が一挙にグローバル化の大波によって破壊され、世界のビジネスの習慣文化の融合化という変化に巻き込まれたのである。そのため地球上のすべての人類が戸惑いを隠せないのも当然である。激しい競争はともかく、ビジネス習慣文化という質の違った競争であり、地域のビジネス文化に馴染んだ人間にとって容易に対応できるものではない。
3.他人のせいにしたがる人間の特性
グローバル化の新しい競争の波は、ビジネスに対する思想や行動を変えなければならない。しかし人間は一般的に自分を変えずに、自分のモノサシを中心において判断する特性を持っている。ビジネス環境が変わったにも係わらず景気が悪いとか、政治が悪い等、自分以外のせいにし自分は悪くないと主張する。これが人間の特性である。しかしグローバル化により社会が変ったのである。自分を変えない責任は本人にあるのである。
4.スペシャリストが要請される理由
人間は頑固で保守的なものである。この時代を乗り切るためには自分の考え方や行動を変えることは勿論であるが、グローバル化社会において通用するスペシャリストが要請されている。高いレベルの仕事が要求されている。そのため専門に特化した質の高いスペシャリストが要求されるのである。競争の激しいビジネス社会は、このレベルの高いスペシャリストによる企業格差の段階に入ってきたのである。
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