新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 10/2(日) 16:31:09
返信も含め全削除
1.人間はその時代の社会環境で価値観が形成される
人類は自分達の都合で社会環境を変えながら生きている。しかも長生きのため一生の間に社会環境を大きく変えてしまう場合がある。また、社会環境の変化にも大きく影響されるため、益々社会環境の変化を加速させる結果となる。このように人間の一生の間に、その時代の社会環境に影響を与え、また影響を受けながらその社会に参加して成長している。そのためその時代の体験や時代の学習によって自分の価値観が形成される。例えば、良し悪しは別にして、戦争や内乱等による闘争環境が強く作用する時代を体験すると、闘争心の激しい人物が増産されるし、その一方で闘争の悲惨さを体験した者は、戦争を嫌い平和主義者となって現れる。これらは双方共に戦争という闘争環境の激しい影響を受けた産物として現われるもので、その時代の社会環境の産物であることは間違いない。このように我々人類は、社会環境の産物として価値観が形成されている。
2.情報コントロールされると人間は染まりやすい
人間は、その時代の社会環境に影響を受け、その学習をしながら価値観が形成し成長するものであるから、近年のような情報化社会になると、大量の情報下に置かれ、その影響も大きく受ける。特に情報発信のスピードの速さは過去の地球上ではなかった現象である。その一方で発展途上国においては情報化が未成熟であり、昔ながらの習慣文化が続いている。情報がなければ社会環境の変化も遅くゆったりしたものとなる。また一部の国のように政府により情報コントロールされると、国民は現状認識ができない環境下におかれるため、実情とは違う価値観の形成がされてしまう。本来、情報コントロールによって、一部の人間の価値観を押し付けるべきではないから、情報コントロールは最も非人道的な行為と言うべきである。
3.価値観多様化時代の対応策
10年ひと昔といわれた時代は、少量情報の時代であり社会の変化の情報も少なかった時代である。このような環境下では、その情報のすべての影響を受けたとしても、情報量は少なく人間に与える影響は今日よりは少なかった。したがって、10年も経過しなければ社会の環境変化に気がつかない時代であり、この時代は10年一昔と言われ、「昔は良かったなー」という懐かしさの回顧の言葉があったものである。つまり10年前を懐かしむ発言である。今日ではこのような言葉は死語になってしまった。社会の変化が10年単位でなければ変化を認識できなかった時代から、10年分の変化が毎日のように起きる時代になってしまったのである。この要因は、情報化社会になったためであり、情報量の多さと情報のスピードの速さに関係がある。リアルタイムで全世界の情報が地球を駆け巡る時代は、世界の異文化との遭遇でもあり、人類が始めて経験している時代である。その結果地球レベルの情報下に置かれている影響を受けて、人類の多様な価値観の形成が始まったのである。政治における新しい現象やビジネス等、人材の多様化が進んできた。この多様化の波は益々強く作用する時代である。このような社会になると従来型の対応策では機能しないことを注意すべきである。
|