<148>二極分化の必然性とその対応
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 1/8(日) 10:20:29  返信も含め全削除

1.グローバル化社会進展の再確認
 グローバル化現象は、地球規模の巨大な範囲でエリアレス化が進んできたことを意味している。その巨大なエリアの中で競争原理が作用すれば、過去の小エリア時代とは比較にならないほどの競争原理が作用することは当然である。その結果、勝ち組み負け組みの格差も大きく作用する時代となってしまった。その勝ち組み負け組みの両極端はかっての小エリア時代と比較すれば、大きな差となって現われるのも当然である。しかも近年のエリアレス化の現象は拡大する一方であるから、勝ち組み負け組みの格差は広がる一方である。このエリアレス化の潮流は何故止まらないのであろうか。それは生物本来の本能的なものである。生物は自分の行動エリアを拡大しようとする本能的行動があり、これが競争意識が根源となっている。近年急速に進展してきた情報化社会の影響によって、その情報がエリア拡大行動の起爆剤となっている。この情報化が近年急速に進んだグローバル化現象である。

2、グローバル化による生活文化の影響
 グローバル化現象によって大きく影響を受けるものが習慣文化である。本来、習慣文化は小エリアつまり特定の地域内ででき上がる慣習であるから、生活習慣で言えば特定地域内の習慣として定着したものを地域の生活文化という。この生活文化がグローバル化現象により人類は流動化し世界中に広がりを見せ、生活文化の混在化が始まったのである。衣服の文化にしても洋風化の現象は凄まじい勢いで世界中に広がったし、食文化にしても和洋中等地球規模で受け入れられている。

3.注意すべきはビジネス文化の影響
 グローバル化による生活文化の影響は、人類にとって豊かさをもたらすものであり喜ばしいことである。しかしグローバル化によるビジネス文化の影響は恐ろしい側面を持っているから注意すべきである。グローバル化した時代のビジネス文化は、過去のビジネス文化が通用しない現象を引き起こすため、リアルタイムで新しいビジネス文化を身につけなければならない。その意味で人類が遭遇している近年のビジネス文化の激変は、過去にこれほど厄介な時代に遭遇した事が無いのかも知れない。グローバル化したビジネス文化の対応やその価値観の適否がビジネスの成功を左右する時代になってしまったのである。

4.グローバル人間の養成が重要
 新しいビジネス文化の時代を乗り切る方法は明快である。グローバル化社会の現象面を的確に認識し、この時代に合った手法や価値観を持つ事である。グローバル化社会における生活文化の価値観についても多少の影響はあるが、ビジネス文化の価値観だけはグローバル化によって新しい価値観に切り替えが必要になってきた。生活文化については地域特性が強く作用するため、時間をかけてゆっくり対応することができるが、ビジネス文化だけは、リアルタイムの対応を迫られる。そのためグローバル化時代のビジネス文化の価値観を早急に学習することが急務である。日本のビジネス界の成功例を見ても、グローバル化した時代のビジネス文化の認識の度合いに掛かっていることは明白である。

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