新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 4/30(日) 17:43:31
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1.時代に通用する人材の意欲とその根源
人間の意欲は一般的にやる気という表現をされるが、やる気とは生物学的の遺伝子に組み込まれた競争心であり、他人に負けないという意思である。通常の仕事として現われる現象は、積極的に仕事に取り組む姿勢を言うのであるが、人間はどのような環境のもとで意欲的に仕事をするのであろうか。仕事の中に駆り立てられる達成感や感動するものがなければ、人間は意欲的な仕事ができない。その意味で意欲的に取り組む仕事は、達成感を期待される行為であるという位置づけが必要である。ひとつの仕事が満足できる形で完了しても、次々と挑戦したくなる目標が現われる仕組みも必要で、その目標に誘発されて行動するものである。このような人材の一般的特性を考慮すれば、経営者はこのような人材の特性に合った仕事環境を常に磨いておかなければならない。経営者は自分が全ての仕事をするわけにはいかないから、人材が自ら行動しやすい環境を磨くことが重要な任務である。
2.新しい人材活動と新ステージ論
自由主義の国では、職業の自由が基本であり、誰しも働きやすいステージ(企業)を求めて探すものであが、働きやすい環境とは、建造物の構造的な快適性も多少は関係するが、その大部分は経営思想や社内の人間関係が大きく影響する。もし働きにくい環境であれば、人材は所属しているステージを離れ、他のステージへ移動するし、場合によっては一匹狼として独自のステージを形成する。企業は人なりと言われる所以はこの点であり、優秀な人材を確保することが企業の盛衰を支配する。そのためにステージ磨きが如何に重要であるかを認識しなければならない。近年、このステージの新しい磨き方が重用になってきており、経営者や上級管理者は新しいステージ論の研究が必要になってきた。それほどステージ磨きが経営者にとって重用であることを認識しなければならない。しかもグローバル化時代になり、ステージの機能が変質化してきており、ステージの磨き方が過去とは大きく相違してきていることも注意しなければならない。
3.グローバル化社会のステージ論
グローバル化社会に求めている人材は、市場環境が地球規模に拡大したのであるから、情報収集力や感覚もグローバル化していなければならない。そのため市場の激変に対応できる人材で、その対応力のある新しい人材が要請されている。しかし、すべてを人材個人の能力に期待することは難しいのは当たり前である。そこで人材個人の能力をシステムで補完する必要がある。この能力補完システムもステージ磨きの一種であり、人間の能力の限界をシステムで補完することが近年要請されている。近年の情報共有化もそのひとつであり、共有化された情報の中に各人材が必要とする重要な情報が、支援という形態で提供されていなければならない。この情報の提供によって人材個人がより有用な能力を発揮することができ、一匹狼行動では得られない共有財産としての、人材能力補完システムの要請である。これが新時代の新ステージ論が重要となってきた所以である。
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