新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 6/11(日) 15:26:52
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1.情報化社会時代の能力評価と教育
本格的な情報化社会に入り情報の活用の仕方が更に進化してきた。情報は過剰な状態であふれ出しており、情報の洪水の中で仕事をする時代である。情報不足時代と比較すれば、近年の仕事は情報の選択から始まるのである。したがって、情報化社会で実力を発揮するには、情報の選択が適切であるかどうかが問われ、情報収集力が能力の格差になって現われる。情報の中から重要な情報を選別する能力が要求される。そのため情報の評価や分析、活用等にいたる高度な教育も必要になってきたが、情報の高度利用に関する教育は未熟で、必ずしも適切な教育がされてはいないのが現状である。また、人材はそれぞれ特性があり同じ能力ではないから、適材適所の人事は益々重要になってくるであろう。したがって人材の特性が大きく影響する部署については、情報の入手から活用に関する最低限のマニュアルの利用が必要である。
2.近年、なぜマニュアルが重視されるか
人材が適切な仕事ができるかどうかの評価は、担当者の仕事に関する現状認識の適否に深く関係する。優秀な人材と称されるひとは、現状認識が極めて的確であり、現状認識のスーパーマンである。何故なら現状認識が的確に把握できるからこそ、現状に関して適切な分析や評価が的確になり、更に現状改善や改革に対しても適切に対応できるからである。仕事があまり適切にできないと評される人材は、現状把握が苦手であるという共通点を持っている。現状認識を的確に認識するには、本人の感性という受信機の感度の問題である。適切な現状認識には有用な受信装置が必要になるから、個々人の能力の差や特性の影響がでることは仕方がない。そこで情報に関する一定水準のレベルを保つシステムとして、情報の入手方法やその評価、分析、活用等についての適切なマニュアル手法を組み合わせて活用する必要がある。
3.人事交流による学習と能力情報の発信
人的交流が重用なことは知り合うことではなく仲間になることである。有能であると評される人材は、環境がどのように変化しても現状認識が的確にできる人である。その現状認識の達人と仲間になることである。それは知識の量ではなく、仕事に対する価値観や現状分析の手法、情報の活用等の達人である。情報化社会における能力アップするには、二つのポイントがある。第一のポイントは、企業外の有能な人材と積極的に交流することで、有能人材から実践的な学習を受けることである。学習とは、まず自分にない知識、特に価値観を「学ぶ」ことである。次に学んだことを「習う」ことである。習うことは練習することである。この「学と習」で情報化社会における進化し続ける技術を身につけるべきである。第二のポイントは、自分の身についた能力を常に一般公開し、多くのひとに自分の能力レベルを認識してもらうことである。何故なら、近年の有能な人材のチーム編成が重要になっており、単独では十分に能力発揮ができない時代である。そのため自分の特技や能力は常に発信し、チーム編成が容易にできる状況が必要だからである。これが情報化社会の能力評価を可能にする仕組みである。
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