<192>情報経済社会と孤立型人材の特性
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 06/11/12(日) 12:55:01  返信も含め全削除

1.孤立型人材の特質
 現代の一人っ子は個室で育てられ、乳児期から幼児期にかけて周囲はみな大人ばかりで、純子供社会を知らないで育っている。そのため大人の思惑で作られた人間となる。自然界の摂理である純粋の子供のみの子供社会の体験が少ない。昔は子供を授かりものとして子沢山化は普通であったから、自然に年子(一つ違いの兄弟姉妹)の兄弟姉妹が多かった。それが親の都合で人為的に一人っ子にさせられたのであるから、現代社会の一人っ子の環境は、大人の都合で作られたもので、人造型人間の一種であると思うほどの特色がある。人間は環境の動物といわれるように環境に大きな影響を受けてしまう。何故、孤立型人間という概念の整理が必要になるかといえば、現代日本の社会は、従来型の集団規範に馴染んだ人材と現代孤立型人材の対立が、いじめも含めて環境変化の相違による社会問題化しているからである。

2.孤立型人材の特性と道具
 孤立型人間の特性は、子供時代から集団による接触トレーニングが少なく、単独行動を好み、道具についても単独行動に馴染むものとなっている。携帯電話やパソコンは、非接触型の孤立型人材にとってはなくてはならない道具である。唯一外部との間接的な接触道具であるからである。身体能力については非接触型センサーである視覚センサーや聴覚センサーを高度に利用する能力に優れている。この非接触型センサーを高度に利用したものが、バーチャル商店街の出現である。従来型の接触型人材にとっては情報商店街の利用は馴染まなく、実際の商店街に出かけ、接触型のセンサーである触覚センサーや味覚センサー、臭覚センサーを利用し、接触しなければ満足な買い物ができない人種で、濃密な会話や軽い接触行為に馴染むため、ビジネスエリアが人間の行動範囲に限定されていた。これに対して非接触型人間の特性は、仮想空間の商店街でも買い物ができる能力を備えた新しい人材で、情報ビジネスが地球規模に広がることができた。

3.経済発展の歴史と孤立型人材
 経済の発展段階は、交換経済時代から始まり、貨幣経済時代、信用経済時代、情報経済時代と進展してきたが、
従来型の接触型人材であれば、ビジネス相手と接触しなければビジネスが成立しない。そのため交換経済時代、貨幣経済時代、信用経済時代までは接触型ビジネスで処理することが重要であった。そのため接触が重要な人脈ビジネスで大きな成果を上げることができ、人脈の威力を十分に発揮することができた。これに対して情報経済時代は、非接触型ビジネスの時代であり、この時代になって非接触型人間が出番となったのである。ビジネスを進める上で相手に接触する必要はなく、情報機器をフルに使いビジネス行為を処理することができる時代となったのである。この時代は接触型人材と非接触型人材が対立するのではなく、相互に補完しあうことが重要であることを忘れてはならない。

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