<201>電子部品族の出現とリセット現象
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 07/1/14(日) 10:53:00  返信も含め全削除

1.現代子供社会の特色は、超個人主義と年齢別価値観
 高度経済成長期に出現した少子化の世代が親となり、その二世が誕生した。この少子化二代目は、更に少子化の特徴を持った子供であり、一人っ子育ち特有の超個人主義に仕立てられた。家庭や学校等の規律に全く馴染まず、集団のコントロールが利かない子供たちである。この子供たちを非難しているのではなく、この超個人主義者の子供たちの特徴を整理したいのである。過去の日本には存在しなかった子供たちであるが、現在は目の前にいる子供たちである。しかも近年の都会の学校は学年ごとに隔離され、他学年の生徒はその領域に入ることはできない。そのため同学年同士しか付き合うことができない状況下にあり、上下級生の交流ができない学校生活となっている。そのため現代の小学生は、年齢別に共通性がなくなり、学年ごとに価値観が輪切りになってしまった。そのため子供の価値観や行動が年齢別に違うため、「今の子供は」とか「今の若者は」という表現が通用しなくなった。これからは「何歳の子供は」と言うべきで、年代別価値観が輪切りになってきた。

2.個室を与えられ一人で遊ぶ道具も与えられる
 貧乏人の子沢山時代は、大部屋の雑魚寝時代であったが、今は個室で寝起きも遊びも一人であり、独りで寂しさも感じない子供たちである。その遊びもファミコンやパソコン、ゲーム機器、携帯電話等のすべての道具が、個室で一人用の道具ばかりで、その道具はすべて電子情報機器である。この電子情報機器を使いこなすには、視覚、聴覚、臭覚、触覚、味覚の五感のうち、視覚センサーと聴覚センサーに特化した道具である。その点で社会が求める電子情報機器を使う達人となり、社会で必要とする人材が大量に送り出される状況下にあり、現代ビジネス界が求める頼もしい人材の宝庫となっている。

3.電子部品で作られた新しい子供たち
 若者の外国人説からエーリアン説までは生物の話であったが、現代の子供は電子情報機器を使いこなす達人であり、電子部品族というニックネームが相応しい。頭脳が電子部品的であり、光や音には敏感に反応する。そのためポリゴン(テレビ漫画のピカチューに出てくる強烈な光を発するキャラクター)の襲撃を受けて電子部品が壊れる事件が起きた。ポリゴンが発する「ピカピカ」の光線を受けて、世界中の子供の電子部品が壊れ、癲癇症状を起こした事件があったが、目の光センサーが過敏すぎて、電子部品が破壊された現象であった。

4.リセット族の若者が出現してきた
 電子部品族の子供たちが成長し若者になり、リセット族といわれる若者に変身した。自分の都合で簡単にリセットしてしまう若者が増えており、関係者は何故リセットしたのか、その理由が分からないぐらい安易にリセットする若者が増えている。乱暴な表現で適切ではないが、エーリアン説までは生物学的現象であったが、電子部品族からは生物の行動とは思えないほど電子的な行動をとる人種である。これらの若者に過去の人材が持っていなかった新しいものを感ずるし、決して悪いことばかりではない。管理職の方がこの新しい若者を戦力化するための知識が必要であり、新しい若者研究が要求される時代となったのである。

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