<207>いじめに類似するセクハラ
新規投稿者 阿座上洋吉  投稿日 07/2/25(日) 18:01:08  返信も含め全削除

1.いじめ行為と優位な立場
 いじめは、優位な立場を利用して弱い立場の者に対して、肉体的精神的な攻撃によって威嚇し、弱い立場の者に対して肉体的精神的に大きなダメージを与えるための行為である。そのため優位な立場がいじめ発生の大きな環境条件となる。優位な立場とは、役職等の地位が上位の場合もあれば、年齢が上位の場合、体力や腕力の強さ等の肉体的優位性が上位の場合、容姿、学力、技術力等の優位性の高さを利用する場合もある。また、集団としての数の大小による勢力の優位性の場合もあり、立場による優位性には各種のケースが存在する。

2.いじめ行為とセクハラ行為の類似点
 いじめに対してセクハラ行為は、多くの共通点があり、優位な立場を利用して弱い立場の者に対して行う行為としては同じであり、優位な立場の者が弱者に対して肉体的精神的大きなダメージを与える点では同じである。そのため結果として、セクハラ行為は広義のいじめの一種であると考えるべきである。セクハラ行為の唯一の特徴は、異性に対して行われる行為であり、その内容が主として性に関するものが多く、性的に関する肉体的行為によって不快感を与えるものもあれば、言動によって精神的に不快感を与える行為もある。主として男性から女性に対して発現するものが多いが、女性から男性に対して発現されるものも多少は存在する。セクハラは、集団化によって行われるものはなく、ほとんどが個人的な行為として行われている。もし、同様な行為が集団で行われたとすれば性的な暴力行為として扱われるものである。

3.セクハラは受け手側の状況で変わる
 セクハラ行為の特色が、異性間で発生する現象であるから、その内容は性に関して発現するものとなる。そのため男女の関係における相互の精神的関係が大きく作用する。ある女性の発言によれば、セクハラ行為とは「嫌いな男性から、好きな男性と同じことをされることである。」と言われている。セクハラに関してある側面から見れば明快な答えである。異性間で起きる現象であるから、このようにセクハラ現象は見方によっては正反対の解釈となる場合があり、これがセクハラ問題の難しさである。

4.セクハラの形態と病理学的視点のセクハラ問題
 現代子供社会において、子供時代の兄弟喧嘩の経験(トレーニング)が少ないことが、セクハラ現象に大きく影響を与えている。兄弟喧嘩は皮膚感覚のトレーニングとしての作用があるが、皮膚センサーの感覚は、幼児期に皮膚による痛みや心地よさ等は、触覚センサーによるものであるから、現代子供社会の一人っ子育では、子供時代に皮膚による触覚センサーのトレーニングをすることができない。その子供たちがそのまま大人になると、異性に対する皮膚センサーが過敏に反応してしまう。一人っ子育ちの子供は、皮膚センサーが異常反応する場合があり、良し悪しを別にすれば、子供時代の皮膚センサーの反応は、子沢山時代に生まれたひとと、一人っ子社会に生まれた人とはセンサーの反応が違うのである。

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