新規投稿者 阿座上洋吉
投稿日 07/3/25(日) 10:39:52
返信も含め全削除
1.からかいとニックネーム
からかいとは、他人に対して少々ふざけた内容で、軽い気持ちで意地悪的な内容の言動をいう。そのため、その言動によって心理的な動揺を誘い、相手が恥ずかしがることや、むきになって反応することを期待するものである。からかいの発信者は、あまり悪気がなく軽い気持ちで行う言動である。あだ名(ニックネーム)も、からかいの一種となる場合もあるし、愛称としてのニックネームもあり、表現の中身によっては少し違ってくる。愛称的なニックネームとからかいの一種であるニックネームとは区別する必要がある。愛称的なものであれば、親しみや親近感等を表現したものであるから微笑ましいが、からかいの要素が入ったニックネームは、意地悪な要素が混入しており、いじめの概念に該当するものがある。身体的特色を題材にしたものでは、おかめ、おたふく、だんご鼻、大根足、チビ等を題材したものや、猫、ねずみ、豚、馬面等、動物を題材にしたもの、ひょうたん、下駄等、造形物の形状に類似している部分を題材にするものがあり、この種のあだ名は、からかいの要素が入ったものであろう。
2.からかいを受ける者にも気合がいる
からかいの受け手側にも各種の状況の違いがある。からかいを軽い冗談として受け止めることができる場合は、精神的なダメージは受けないが、内容によっては精神的に大きな傷が付く場合がある。また、人によっては冗談が通じないと言われる人もいるし、個人の性格や育ちが違い、価値観も相違するのであるから、状況によっては現象面は大きく相違する。著者の私的なことであるが、長い大学教員時代の中で女子の学生にあだ名を付けられた。私の容姿は若いころから禿げていて、目にも特色があるらしい。そのため「たれ目禿げ」と付けられた。そこでその女子学生を呼んで、「君は失礼ではないか。たれ目と禿げでは、ダブルパンチではないか、たれ目ならたれ目、禿げなら禿げとどちらかにせよ!」と言ったらいったら、「アハハハ・・・・」と大笑いされ、それでおしまい。教員はあだ名を付けられないと一人前ではないそうであるから笑うより仕方がない。フフ・・・・
3.からかいはいじめに変身する
からかいは、お茶目の人気者が発信するものであれば、からかいの発信も集団内で笑いを誘い、楽しい雰囲気になることが多いが、そうでない者が同じ内容のものを発信した場合、陰湿で嫌味に聞こえる場合がある。これは発信者のキャラクターがにじみ出るものであり、発信者が軽い冗談として発信していながら、その意図が相手側に軽く通じない場合があるから厄介である。また、受信者側が楽しい内容として受け止めてくれると、その場の雰囲気は楽しいものとなるが、陰湿な嫌味として感じてしまえば正反対の結果となる。からかいも内容や発信者と受信者の性格やその場の雰囲気によっていじめ状況になり、その境目は紙一重である。したがって、一般的なからかいであっても、発信者に起因する要素と受信者感じ方の要素の双方で決まるものであるから、いじめの調査をしても判明するものではないことを留意しなければならない。
|